STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ
森美術館で開催中の「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」に伺いました。

STARS展は、2020年開催の東京オリンピックタイミングにあわせて企画されましたが、新型コロナウイルスの影響で、時期をずらしながら開催に至りました。
本展は、日本という枠を越えて広く国際的に活躍し、今日、多様な地域や世代から高い評価を得るアーティスト6名を選び、その活動の軌跡を初期作品と最新作をつなぐかたちで紹介するものです。
彼らの実践は世界からいかに評価されてきたのか。国境や文化を越えた普遍的な課題の追求、伝統や美学、テクノロジーやサブカルチャーなど、 日本固有の社会的、文化的、経済的背景を踏まえて探ります。
また、1950年代から今日まで、海外で開催された主要な日本現代美術展に関する資料も展示し、それぞれの時代の評価軸や系譜が検証されます。
村上隆
本記事では、アーティスト6名の中では最年少となる村上隆さんの展示を取りあげます。
本展では、オタク文化を象徴する代表作《Ko²ちゃん(プロジェクトKo² ) 》(1997年 ) と《ヒロポン》(1997年) 、《マイ・ロンサム・カウボーイ》(1998年)の等身大フィギュア彫刻から、東日本大震災への応答として制作された鬼の巨像と新作ビデオ作品、さらには本展のために描かれた約20メートルの大型絵画2点などが出品されました。
村上 隆
1962年、東京生まれ。
日本の伝統絵画と現代美術の源流をアニメ・マンガの視覚論を通して再構想する「スーパーフラット」論を提唱 。
Ko²ちゃんとDOB君など、おたく文化を反映したキャラクターを多く生み出し、キッチュ性の高い彫刻作品と西洋の透視図を対極とする超二次元的な絵画を発表している。
村上のサブカルチャーを基盤とする文化論は、高級/低俗のヒエラルキーを解体するだけでなく、戦後日本人の心理を 批評的に描き出し、グローバル化が進むアート・シーンに日本固有の言説を確立した。また、ルイ・ヴィトンとのコラボレーションや、ストリートカルチャーと現代陶芸に着目した活動を通して、現代美術の垣根を超えた観客層を世界中で獲得し続けている。
2005年に自身が企画した「スーパーフラット三部作」の最終章「リトルボーイ展」(ジャパン・ソサエティ、ニューヨーク)は、全米批評家連盟によるベストキュレーション賞に輝いた。
2007年から2009年には初の回顧展「©MURAKAMI」がロサンゼルス現代美術館を含む欧米4都市を巡回。2010年以降は、ヴェルサイユ宮殿、アルリワク展示場(ドーハ)、森美術館、ガラージ現代美術館(モスクワ)、大館( 香港 )など、世界中で個展を開催している。
村上隆さんの展示室は、入り口から展示作品が出迎えてくれるような見え方でした。


映像と絵画が組み作品になった《原爆を見にいくよ》は、重たいテーマを村上隆さんらしくサラっとしたテイストで仕上げていました。













展示作家の中では巨大な新作や映像作品も含め、最も力の入った展示だったように思いました。