藝祭2019
藝祭2019で最も気になった作家の1人が日本画科3年生の髙橋健太さんでした。
東京藝大上野校舎、絵画棟4Fでは美術学部絵画科日本画専攻の3年生の展示がありました。
いわゆる「院展」のような作品がたくさん並ぶ空間でした。
現代アート好きには正直、居心地が良くない空間です・・・。
髙橋健太 Kenta Takahashi
そんな空間に一際目を引く作品が並んでいました。髙橋健太さんの作品です。
モチーフ、色彩、構図、サイズ・・・など、明らかに周囲の作品と異なる作品です。
髙橋さんは日本的な文化に注目していて、ミニマリスト的な思考を持って、ポートレート作品のような作品を制作しています。作品はPC上で下絵を描くことからはじめるそうです。
油絵の具やアクリル絵の具を使った制作も考えているようですが、岩絵の具の素材感がデジタルのドットにも重なるイメージを持っていて、自身のコンセプトメイクにも繋がっているです。
若くて抜きん出た才能に出会うと、心が躍ります。
まだまだ作品数を重ねて、自分のスタイルを固め、どんどん伸びて行って欲しいと思います。
出る杭が、もっとはみ出して、私たちに芸術を楽しませてくれることを願っています。
概要
藝祭2019
会期:2019年9月6日〜9月8日
会場:東京藝術大学上野校 絵画棟4階