【個展】皆藤齋「たりない循獣」銀座 蔦屋書店

皆藤齋「たりない循獣」

美術作家、皆藤齋(かいとう・いつき)さんの個展に伺いました。会場はGINZA SIX6階の銀座 蔦屋書店、アートウォールギャラリーです。

皆藤齋「たりない循獣」

皆藤齋さんは、アンチモラルや羞恥心を孕んだナルシシズムといった、人間の心に潜むセンシティブな内面世界を神話的に表現するペインターです。
京都市立芸術大学院在学中より第一期・第二期クマ財団奨学生、2017年にCAF賞ノミネート、2018年から続いた東京と北京での個展を成功させるなど、国内外問わず目覚しい活躍を果たしている、期待の若手アーティストです。

左:皆藤齋《Amazones Hand(with Bijous)》2019年 右:皆藤齋《Tight intelligence(three Borzois)》2019年

1993年生まれの彼女は、ストリートやデジタルネイティブ世代の感性を下敷きにしつつ、実際の絵筆のアナログ感を「再発見」することで絵画を制作してきました。人間の内面をえぐり出すようなマゾヒスティックなモチーフや、暴力的にも見える謎めいた情景は、一義的には捉えることのできない個人のアイデンティティーの揺らぎや、変容をイメージ化したものであり、「アマゾネス」の戦いを中心に展開される彼女独自のナラティブな神話体系に基づいています。

「たりない循獣(じゅんじゅう)」と題された本展では、充足することのない自我とその変容をテーマに新作を発表、本年唯一の国内個展となります。

左:《T-wifi》2019年 中:《Bijous(Beagle)》2019年 右:《Amazones Hand(Bijous ring)》2019年

展示風景

左:皆藤齋《Bijous(flower and sickle)》2019年 右:皆藤齋《Tight intelligence(Releasing bats)》2019年

皆藤齋《Tiger Poet(cycle)》2019年

左:皆藤齋《the cycle(red)》2019年 右:皆藤齋《the cycle(blue)》2019年

左:皆藤齋《Tiger Poet(in a cage)》2019年 右:皆藤齋《tiger poet》2019年

展示風景

海外での展示機会が多い皆藤齋さん。国際的な活躍が期待されます。

概要

皆藤齋
たりない循獣(じゅんじゅう)

会場:銀座 蔦屋書店 アートウォールギャラリー(6Fスターバックス前展示スペース)
会期:2019年10月1日(火)~10月31日(木)
時間:10:00〜22:30 /無休
主催:銀座 蔦屋書店
協力:スタートバーン株式会社