布田葉太郎「猫とトポロジー」
藝大卒業の布田葉太郎さん個展にお伺いいたしました。会場はアーツ千代田3331内のギャラリー「バンビナートギャラリー」です。

布田葉太郎さんは作品のモチーフに「猫」が登場することが多い作家さんですが、よく見かけるキャッチーで可愛い猫を描写するような作品ではありません。
モチーフを概念化して作品に落とし込んでいきますが、モチーフは抽象化、記号化され、鑑賞者に問いかけるような作品が多い印象の作家さんです。下のDM作品も読み解く時間が必要になるでしょう。












右上:布田葉太郎 《青》 2017 oil on canvas 24.2×33.4cm (F4)
出品作品はほとんど猫作品ですが、上写真のスイミーとした作品だけは猫が登場しておりません。
猫への執着から距離を置こうという姿勢なのかも知れません。

《くろ-くろ-くろ-》は空に飛ぶカラスを下から見た作品のようです。
マチエールが特徴的で思わず接写してしまいました。

作品に猫を取り入れた作家と言えば、熊谷守一さんを思い起こしてしまいますが、布田さんが作品で描く猫は、オブジェクトひとつとして取り込んでいるような印象で、アプローチが全く違うように感じました。
概要
布田葉太郎
猫とトポロジー
会場:Bambinart Gallery
会期:2019年4月13日(土)~ 4月28日(日)
時間:12:00~19:00 月・火休廊
コメントを残す