【アートフェア東京2019】ドット絵ピクセル陶器の世界〜増田敏也「懐かしい未来」@水戸忠交易

増田敏也「懐かしい未来」

アートフェア東京2019で増田敏也さんの個展「懐かしい未来」のブースにお邪魔しました。
企画したのはギャラリー「水戸忠交易」さんです。

増田敏也「懐かしい未来」

1977年生まれの作家増田敏也さんが作る作品は、同時代を生きた人間に大きな共感を生む作品です。
下の作品はコンバース社の定番スニーカー「オールスター」。ハイカットは流行りましたよね!

増田敏也《Low pixel CG 「オールスター」》 2019 陶 w29.0×d12.0×h13.5 cm

初期のファミコンがそうだったように、粗めのピクセルで表現された立体作品です。
このピクセルの大きさ加減が絶妙ですよね。

作品名にもあるLow pixel(低解像度)な立体作品です。

実際の制作は板状に切り出した陶土を輪状に積み上げ、丁寧に形状を整えるために削り出して立体化しています。
※作品の制作過程はしたのYouTube動画を見ると理解出来ます。

ドットは粗めですが、靴底まで正確にディテールを表現しています。

増田敏也さんの作品は「ドット絵ピクセル陶器」と表現されるように「陶」なのです。
ここまで精巧に形作る技術に感心してしまいます。

増田敏也「懐かしい未来」展示風景

さらにポイントとして抑えたい点は、彩色の美しさです。
丁寧に色づけされた作品は「レゴブロック」と見間違うようなクリアな彩りです(多くの人がレゴと見間違うそうです)。

増田敏也《Low pixel CG 「主張」》 2019 陶 w40.5×h30.0 cm

手仕事の技とは思えぬような精巧な技術がここにあります。

増田敏也《Low pixel CG 「オマージュ(氷窟ニエスキモー花瓶)」》 2019 陶 w21.0×h34.0 cm

キチンと写真のピントを合わせても、視覚の違和感を誘って来るようなドット絵ピクセルですね。

増田敏也《Low pixel CG 「余暇」》

展示作品の数々

出来れば作品を触って、持って、陶を実感したかったですが、作品を所有するコレクターさんの楽しみですから我慢。
もっとたくさんの作品を見たいなぁ・・・と思いました。

概要

アートフェア東京 2019

会場:東京国際フォーラム・ホール E
会期:2019年3月7日(木)〜 3月10日(日) 4日間 (最終入場は各日終了30分前)
プレスビュー:3月7日(木)13:00-14:00
プライベートビュー:3月7日(木)14:00-16:00
ベルニサージュ:3月7日(木)16:00-20:00
パブリックビュー:3月8日(金)・9日(土)11:00-20:00・10日(日)11:00-17:00
入場料:前売券 /1DAY パスポート4,000 円 (税込) 当日券 /1DAYパスポート5,000円(税込)(小学生以下は、大人同伴の場合に限り入場無料)