【招待制個展】平子雄一「コミッション肖像画&新作展」@WAITINGROOM

平子雄一「コミッション肖像画&新作展」

美術作家の平子雄一さんに注目していて、かねてより作品コレクションに関心を寄せておりました。
所属のギャラリーである「WAITINGROOM」さんに問い合わせをしていたところ、タイミング良く個展の予定があると言うことで、お伺いする機会を頂きました。

今回の展示企画は特殊なイベントでした。
作家との関係性が深いコレクターから依頼されたコミッション制作(依頼作品)の肖像画が完成し、せっかく完成した作品なのでそのまま収蔵するのではなく、みなさまに披露しよう、と言うことで進められた企画です。

左:コミッション作品(男性肖像画)
右:《Pot 6》2019 Acrylic on canvas 530 × 455 mm

好きな作家さんに肖像画を描いてもらうのは、コレクターとしては非常に嬉しいことですね。
聞くところによると作家の方にとっても名誉あることなのだそうです。平子雄一さんが描く肖像画は、期待通り「植物」でした。

左:《Lost in Thought 29》 2019 Acrylic on canvas 530 × 455 mm
右:《Collections 3》 2019 Acrylic on canvas 910 x 727 mm

新作も6点展示されていましたが、その全てが2019年に入って描かれた作品です。
2019年は韓国・ソウルやオランダ・ロッテルダムなどで既に個展が予定されています。国内でも個展開催の噂もありますので、精力的に展覧会の開催を進めているようです。作品制作のスピードが比較的速そうな作家さんという印象です。

左:コミッション作品(女性のお子さん肖像画)
右:Pot 7 2019 Acrylic on canvas 910 × 727 mm

筆者はやはりこの「植物人間」のシリーズが好きなシリーズです。
人間と植物との共生をテーマにした作品は、物語性が含まれていて、私たちを空想の世界に誘ってくれるようです(既に売約済みでした)。

《Lost in thought 30》 2019 Acrylic on canvas 1167 x 910 mm

ギャラリーでは普段用意の無いテーブルと椅子が置かれ、過去作のデッサン作品やドローイング作品なども見ることが出来ました。しっかりとファイリングされたポートフォリオも用意され、平子ワールドを堪能することが出来ました。

左:コミッション作品(男性肖像画)
右:《Pot 8》 2019 Acrylic on canvas 910 × 727 mm

招待制と言うことで、ギャラリーの中では私1人のためにギャラリストの芦川さんが丁寧に説明をしてくれるという貴重な時間がありました。贅沢で心地良い空間でした。

特別で素敵な個展にとても感激した体験になりました。
ありがとうございました。

概要

平子雄一 特別展
*ご招待&アポイントメントオンリー
会場:WAITINGROOM
会期:2019年2月7日(木)〜14日(木) ※11日は休み
営業日:水~土 12:00~19:00 / 日 12:00~18:00
定休日:月・火・祝日