【企画展】現代アートの最前線〜「六本木クロッシング2019展:つないでみる」@森美術館

六本木クロッシング2019展

「六本木クロッシング」は森美術館が3年に一度、日本の現代アートシーンを総覧する定点観測的な展覧会として2004年以来開催してきたシリーズ展です。
第6回目の開催となる今回は、シリーズ初の試みとして、森美術館の3人のキュレーター(椿玲子氏、德山拓一氏、熊倉晴子氏)のみで共同キュレーションを行い、1970〜80年代生まれを中心とした日本人アーティスト約25組を紹介します。

本展のテーマは次の3つの構成に分かれております。

  1. テクノロジーをつかってみる
  2. 社会を観察してみる
  3. ふたつをつないでみる

ただし、タイトルの「つないでみる」とあるように、アーティストや作品でセクション分けをすること無く、それぞれを有機的につなげるような流れを意識した展示構成です。

入り口には飯川雄大氏の巨大な猫のインスタレーション作品がお迎えしてくれ、鑑賞のスタートです。
現代アート好きにはたまらない、活躍中の作家さんの競演です。

飯川雄大 《デコレータークラブ―ピンクの猫の小林さん―》 2017年 木材、蛍光塗料 400×540 cm

竹川宣彰 《猫オリンピック:開会式》

今津景

今津景

今津景さん作品裏の仕掛け

磯谷博史《花と蜂、透過する履歴》 2018年

花岡伸宏

林 千歩 《人工的な恋人と本当の愛-Artificial Lover & True Love-》2016/2019年

林 千歩

佃弘樹

目[mé]《景体》2019年

青野文昭

榎本耕一

アンリアレイジ 《プリズム》  2018年

津田道子《王様は他人を記録するが》2019年

杉戸洋《トリプル・デッカー》2019年

土屋信子

前田征紀

それぞれの作家さんの作品を鑑賞しつつ、作品間の関係性について自分で解釈したり、想像したりする楽しさがあります。
時間を掛けてゆっくりと楽しめる展覧会でだと思います。

概要

六本木クロッシング2019展:つないでみる
企画:椿 玲子(森美術館キュレーター)、德山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター)、熊倉晴子(森美術館アシスタント・キュレーター)
会期:2019年2月9日(土)― 5月26日(日)
会場:森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
開館時間:10:00-22:00|火 10:00-17:00 *いずれも入館は閉館時間の30分前まで *会期中無休
入館料:一般1800円、学生(高校・大学生)1200円、子供(4歳-中学生)600円、シニア(65歳以上)1500円

出展アーティスト ※姓のアルファベット順
アンリアレイジ、青野 文昭、万代 洋輔、毒山 凡太朗、榎本 耕一、花岡 伸宏、林 千歩、平川 紀道、ヒスロム、飯川 雄大、今津 景、磯谷 博史、川久保 ジョイ、前田 征紀、前谷開、目[mé]、佐藤 雅晴、杉戸 洋、竹川 宣彰、田村 友一郎、 土屋 信子、 津田 道子、 佃 弘樹、山内 祥太、