1968年 激動の時代の芸術
2018年の今から50年前のアートを振り返る企画展「1968年 激動の時代の芸術」に伺いました。会場は千葉市美術館です。
「1968年 激動の時代の芸術」展は、文字通り1968年前後の時代背景を含めた美術の流れを中心に企画された展覧会です。1968年、昭和43年という時代にタイムスリップしたような展示は、絵画作品や立体作品だけでなく、当時を振り返る上で重要な資料等も含めて約400点もの展示数量に及び、2フロアに分かれている千葉市美術館の展示会場が濃密な当時の空気を再現しているかのような熱気に満ちていました。
学生運動が盛んだった時代背景も有り、当時のアーティストたちの政治や文化に対するアンテナの感度は非常に敏感で、強い意識の元で作品制作に向き合っていたことが伝わる展示内容でした。
伝説のディスコMUGENのライトショーが復活
1968年にオープンしたサイケデリックディスコの代表格「MUGEN」が再現されていました。
映像作品から出される音楽や彼らの肉声は50年経った今でも緊張感とライブ感に溢れ、私たちの耳を刺激します。
また、モノ派と呼ばれる新しい芸術制作のカタチや、大阪万博をめぐる熱狂と反対運動の動きなど、現代から振り返る上で転換期となるような事象を漏らさず伝える内容は、注目すべきものだと感じました。
ボリューム満点の展示で時間があっという間に過ぎた良展覧会でした。
概要
1968年 激動の時代の芸術
会期:2018年9月19日~11月11日
会場:千葉市美術館
開館時間 10:00~18:00(金・土~20:00)
休館日:10月1日、11月5日
観覧料:一般 1200円 / 大学生 700円 / 小中高校生無料 / 1968年生まれの来場者は500円(要証明書)
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