三沢厚彦
クスノキの丸太から削り出して等身大の動物を創る作家、三沢厚彦さんの個展に伺ってきました。会場は横須賀美術館です。
会場の入口から三沢厚彦さんの作品がお出迎えしてくれました。
ANIMALS IN YOKOSUKA
本展覧会は三沢さんの動物作品「アニマルシリーズ」全開の展示。全て動物をモチーフにした作品で構成されています。夏休みシーズンに当たり、こども連れのファミリーも沢山来場していて賑わっていました。
出品されている動物作品は基本的に等身大のサイズで制作され、鑑賞者と向き合う事を欲しているような正対ポーズをとっていますす。さらに、展示作品と鑑賞者の間に、距離をとるような仕切り線やロープは存在せず、間近で作品を鑑賞することが出来ます。等身大の動物とこのように向き合う事は日常生活では考えられないので、観覧者は距離感を楽しみながら回遊していました。こどもが作品を倒さないかヒヤヒヤとしましたが・・・。
至近距離で鑑賞することは、同時に一つ一つの刃の動きも肉眼で見えるようなことにも繋がっていて、「動物の肌」をリアルに感じる事が出来ました。
どの作品も奇をてらったものは無く、正統派でストレートに制作している小気味良さがあります。写実的でもあり、一方で絵本から出てきたようなキャラクター性もあって、美術館の空間が三沢色に染まっていました。
カラッとしていて夏らしい展示ですね。複雑性が重なり合う現代アートの味わいとは違った直感的でストレートな味わいがあって楽しめました。最後のペガサス作品、素晴らしかったです!※館内の撮影はNG
概要
三沢厚彦
ANIMALS IN YOKOSUKA
会期 2018年6月30日~9月2日 ※休館日 7.2、8.6
会場 横須賀美術館
観覧料 一般900円、65歳以上、大学・高校生700円、高校生(市内在住または在学)・中学生は無料