タグチ・アートコレクション展
タグチ・アートコレクションは、実業家の田口弘氏が蒐集した世界各地の現代アート作品およそ450点(2018年6月現在)からなります。
特定の展示会場を所有せず、各地の美術館等からの出品要請に応え全国で展覧会を行っているスタイルですが、2018年4〜6月に開催された平塚市美術館での展覧会にお伺いしてきました。
青山悟「About Painting 2014-2015」
コレクションとして出品された作品の1つがテキスタイル作家の青山悟さん。以前お伺いしたミヅマアートギャラリーでの個展では素晴らしい作品を拝見する事が出来ました。
タグチアートコレクションで出品されたのは「About Painting 2014-2015」。
20世紀の著名画家を横軸に「Personal-Social」、縦軸に「Radical-Conservative」と言う評価軸を設定し、
刺繍アートで再現された各作家の代表作を配置していく作品です。そして、青山悟さん独自の解説が自筆で書き込まれていて、1つの作品として完成されているのです。
この作品は2014年のアートフェア東京で発表され、一般にも販売された作品だそうですが、タグチアートコレクションが購入した後にボードを再構築したようです。
31アーティスト
ボードに並んでいる作家は合計31アーティストです。
※ジョルジュ・デ・キリコさんだけ撮り忘れました・・・(涙。
横軸の「Personal-Social」、縦軸の「Radical-Conservative」、評価軸をそう設定したのは青山さんご自身の感覚的なものだそうです。主観的なマッピングなので、人によっても配置は変わって来るだろうとは青山さんご本人の弁でした。
マッピングの場所についてもそうですが、作家ごとのコメントが独特で面白楽しい作品でした。
随時更新して有名画家をコンプリートしていきたいというお話も伺うことが出来ました。
概要
「21世紀の美術 タグチ・アートコレクション展」ーアンディ・ウォーホルから奈良美智まで
会期:2018年4月21日(土)~6月17日(日)
会場:平塚市美術館
開館時間 9:30 ~ 17:00( 入場は16:30 まで)
休館日 月曜日(ただし、4/30 は開館)
観覧料金 一般800(640) 円/高大生500(400) 円
※( ) 内は20 名以上の団体料金
※中学生以下、毎週土曜日の高校生は無料
※各種障がい者手帳をお持ちの方と付添1 名は無料
※65 歳以上で平塚市民の方は無料、市外在住の方は団体料金
◆主催 平塚市美術館
◆特別協力 タグチ・アートコレクション
◆協力 湘南造園株式会社
◆協賛 神奈川中央交通株式会社
担当 江口恒明(当館学芸員)
【出品作家】
青山悟、淺井裕介、マシュー・バーニー、ヨナス・ブルゲルト、ホセ・ダヴィラ、セバスチャン・ディアズ・モラレス、ナタリー・ユールベリ&ハンス・ベリ、トレーシー・エミン、マーク・フラッド、モリーン・ギャレース、五木田智央、ジョアン・グスマン&ペドロ・パイヴァ、キース・ヘリング、セクンディノ・ヘルナンデス、カンディダ・ヘファー、今津景、ハイヴィ・カーラマン、金氏徹平、加藤泉、川俣正、小泉明郎、丸山直文、ライアン・マッギンレー、ミヤギフトシ、ジョナサン・モンク、リチャード・モス、ヴィック・ムニーズ、村上隆、オスカー・ムリーリョ、奈良美智、西村有、大竹伸朗、オスカール大岩、ヨーコ・オノ、ジュリアン・オピー、ジョルジュ・オズボルト、ロブ・プリット、ゲド・クイン、マリナ・レインガンツ、クリスチャン・ローザ、ウィレム・サスナル、さわひらき、澤田知子、杉本博司、杉戸洋、鈴木ヒラク、照屋勇賢、トゥークラル&タグラ、マリオ・ガルシア・トレス、アンディ・ウォーホル、リネット・ヤドム・ボアキエ
以上51 作家
グローバル・ニュー・アート タグチ・コレクション (タグチ・アートコレクション # 1)