【個展】野又穫(Minoru Nomata)「ascending descending」@佐賀町アーカイブ(アーツ千代田3331)

野又穫(Minoru Nomata)

アーツ千代田3331「佐賀町アーカイブ」で開催されていた野又穫さんの個展「ascending descending」に行ってきました。

現実には存在しない建造物をモチーフに、独自の世界観を作品に投影してらっしゃる作家さんです。

野又穫[のまた・みのる]
1955年東京生まれ。1979年東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業後、実在しない建造物をモチーフとした独自の空想建築絵画を描き始める。1986年佐賀町エキジビット・スペースで初の個展「STILL–静かな庭園」を、1988年にも個展「Arcadia-永遠の風景」を開催した。佐賀町アーカイブでは、2012年に震災後の心境を映した作品14作を「blue construction」と題し、発表している。
主な展覧会に「カンヴァスに立つ建築–Architecture on Canvas-」(2004年、東京オペラシティ アートギャラリー)、「もうひとつの場所–野又穫のランドスケープ / Alternative Sights」(2010年、群馬県立近代美術館)、「空想の建築–ピラネージから野又穫へ」(2013年、町田市立国際版画美術館)など。主な作品集として『視線の変遷 / Points of View』(2004年、東京書籍)『もうひとつの場所 / Alternative Sights』(2010年、青幻舎)、『ELEMENTS–あちら、こちら、かけら』(2012年、青幻舎)などがある。美術家としての活動のほか、女子美術大学デザイン・工芸学科 ヴィジュアルデザイン専攻の教授も務める。

 

今回の個展タイトル「ascending descending」も直訳すると「昇順降順」というなんだか不思議な世界観が伝わってくる響きですね。

球体の描写力がお見事なのはもちろん、見たことのない風景が広がっていて吸い込まれるようです。

ここは一体どこなのか?

静なる物体でありながら、どこかに飛んでいきそうな不安定感もあります。

鮮やかな空と水のブルーが心地良いです。

作品は高値の設定にも関わらず好調のようでした。一定数のファンがいらっしゃるのでしょうね。

ただただ、圧倒的な世界。作品の中にある世界が普通で、作品を鑑賞する自分が不思議な存在として感じてきました。

概要

野又穫

新作展 “ascending descending”
佐賀町アーカイブ(東京)
2018年3月7日 (水) – 5月27日 (日)
開廊日:金・土・日・祝 13:00-19:00(入場無料)
レセプション:3月10日(土) 18:00 – 20:00
※ 3月7日 – 11日は 「3331ART FAIR」 の開催にともない、
開廊時間が異なります。
3月 7日 (水) 15:00-20:00
3月 8日 (木) – 10日 (土) 12:00-20:00
3月11日 (日) 12:00-17:00