第66回「東京芸術大学卒業・修了作品展」
第66回「東京芸術大学卒業・修了作品展」の初日に伺ってきました。
学部卒、院卒、各学部、それぞれの作品を見て回りましたが、やはり修士の作家さんは抜きん出ておりました。今回は筆者の独断でピックアップした4人の修了作家さんをご紹介させて頂きます。
色川美江
油画専攻なのにリトグラフ作品を前面に出していたのが色川美江さん。
大作も良かったですが、実はサボテンの小品が一番のお気に入りでした。ですが、作家さんご本人とのお話に集中しすぎて写真撮るの忘れてしまいました・・・。サボテンの中にある小さなお風呂に入る猫が可愛くて良く描かれていました。雁皮紙の裏側から色づけする技法も採用されていて、非常に細密でクールな作品でした。
芸大卒業修了制作展の版画では色川美江さんの作品が良かった。人体、胃、細胞などに色々な物が詰まっていました。 pic.twitter.com/pQQTUdeg67
— 狐犬 (@W8whUEzEXznR6nI) January 28, 2018
芸大卒業修了制作展の版画では色川美江さんの作品が良かった。人体、胃、細胞などに色々な物が詰まっていました。 pic.twitter.com/pQQTUdeg67
— 狐犬 (@W8whUEzEXznR6nI) 2018年1月28日
川田龍
500号の大作を持ってきた川田龍さんの作品は強烈なインパクトでした。教室の壁一面にギリギリ収まるサイズ感です。ご本人とご友人の会話が漏れ聞こえてきましたが「このあとどうするの?」という問いに「全然決めていない・・・」という大らかさが好印象です。
今年の藝大卒展の中で、数少ない本当の画家、川田龍さんの自画像。 圧倒的壁画は必見。 #藝大 #芸大 場所: 東京藝術大学 Tokyo Geidai / Tokyo University of… https://t.co/BUGXIAzmYH
— morrison kato モリソン加藤 (@morrison_kato) February 1, 2018
多田恋一朗
男性が描く女性画はあまり好きでないのですが、多田さんの描く女性画は毒やグレーな部分のさじ加減が適温で、リアリティを感じました。作品の完成度にバラツキが感じられて、伸び代を感じる作家さんと言う印象。今後が期待出来る作家さん。
多田恋一朗さんの作品、どんどん良くなっていくしバリエーションも増えている。失礼ながら、部屋に入った瞬間「あれ!?こんなに良かったっけ?」と思った。成長する作家は追っていて楽しい。 pic.twitter.com/IFU7N4qSdn
— 飯島モトハ (@mochiunagi) January 28, 2018
藤田つぐみ(藤田亜美)
藤田つぐみさんの展示は最も時間を掛けて拝見した作品になりました。中でも一番の大作「√5丁目、見えない世界」は左右の世界を見比べながら、どこまでも続く謎めいた世界に潜り込んだような錯覚を体験させて頂きました。
芸大の卒業修了制作展で1番好きな作品は、藤田つぐみさん「√5丁目、見えない世界」。左右で世界が違うし、鏡の中も別世界。正面からは鏡の犬が出てくる。どこが本来の世界は分からなくなりました。 pic.twitter.com/iTjQvnxic6
— 狐犬 (@W8whUEzEXznR6nI) January 28, 2018
今回の記事はここまで。他にも多くの素晴らしい作品に出会えました。
グッドラック!
概要
東京藝術大学卒業・修了作品展
2018年1月28日(日)-2月3日(土)
9:30 – 17:30(入場は 17:00 まで)/ 最終日 9:30 – 12:30(入場は 12:00 まで)
・学部 : 東京都美術館 東京都台東区上野公園8-36
・大学院 : 大学美術館 ・ 大学構内 東京都台東区上野公園12-8