2025年3月31日に閉館するDIC川村記念美術館に伺いました。
会場に到着したのは2025年3月25日(火)の朝9時。開館30分前というのに、駐車場には車が多数で行列も見えました。
平日なのにこの混雑には驚きました。

開館10分前の行列
本展は、庭園と館内全ての展示室を用いて、約180点のコレクション作品が展示されていました。
DIC川村記念美術館は、館内全て撮影がNGということで撮影した写真は館外に限られます。

DIC川村記念美術館の外観
館内は広く、混雑しておりましたが、比較的ゆっくりと鑑賞出来ました。
ロスコルーム
ロスコ・ルームは2008年に増築された部屋の一つで、マーク・ロスコの〈シーグラム壁画〉専用展示室として建築家の根本浩氏が設計しました。1950年代末、ニューヨークの高級レストランを飾るために制作された<シーグラム壁画>は、「自分の作品だけで一室を満たす」というロスコの願いが叶うはずの初めての連作でした。計画は実現しませんでしたが、半世紀後の日本で画家の夢を形にすべく整えられたこの空間は、絵と建築が一体化した「場」として鑑賞者を包み込み、言葉を超えた世界へ誘います。
この日のロスコルームは非常に混雑しており、私が見たあとには入場制限が掛かっていたようです。
展示内容
101室 印象派からエコール・ド・パリへ
102室 レンブラント・ファン・レイン
103室 抽象美術の誕生と展開
110室 版画、写真、ドローイング
104室 ダダ、シュルレアリスムとその展開
105室 ジョゼフ・コーネル
106室 ロスコ・ルーム〈シーグラム壁画〉
200室 ―
201室 フランク・ステラ202室 抽象表現主義、カラーフィールド
203室 ネオダダからミニマリズム、日本の現代へ
エントランスホール アリスティード・マイヨール
ホワイエ エンツォ・クッキ
庭園 野外彫刻

閉館後は?
なお、閉館後はDIC川村記念美術館が所蔵する戦後アメリカ美術をはじめとする20世紀美術品のコレクションが、国際文化会館に移転されることが決まったそうです。
特筆すべきは、同館を象徴するコレクションのひとつでもあるマーク・ロスコの「シーグラム壁画」7点が、建築ユニットSANAA(妹島和世+西沢立衛)によって設計される国際文化会館の新西館に移設され、DICと国際文化会館が共同で運営する常設展示室「ロスコ・ルーム」が開設されるとのこと。新館の開館は2030年の予定だそうです。

ありがとうございました。
概要
DIC川村記念美術館 1990–2025 作品、建築、自然
会場:
会期:2025年2月8日(土) - 3月31日(月)
時間:9:30-17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(ただし2月24日、3月31日は開館)、2月25日(火)
入場料:1800円(学生・65歳以上:1600円)※高校生以下無料
主催:DIC株式会社
備考:※会期中に4点展示替えがあります。前期:2月8日(土)-3月2日(日) 後期:3月4日(火)-3月31日(月)