塩田千春「消えた展覧会 ーこの気持ちをどこにー」
塩田千春さんの個展「消えた展覧会 ーこの気持ちをどこにー」に伺いました。会場は初台のギャラリーKENJI TAKI GALLERYです。
2019年に開催された森美術館での個展「塩田千春展:魂がふるえる」は、同館での歴代入場者数2位となる66万6271人の入場者数を記録しました。
本展は、新型コロナの影響により2020年予定されていた巡回展を中心に展示の予定が無くなったことをそのままタイトルに含め、「消えた展覧会 ーこの気持ちをどこにー」とされています。
本展の中心を成す作品は、塩田千春さんがアトリエで制作を続けた日々と心の葛藤を、現在のアトリエ風景をもとに作品化した新作インスタレーションです。
展示室の中央には、アトリエの作業台のようなテーブルを配置。作家のメモ書きを含む紙切れや立体作品、ドローイングなどさまざまなオブジェで埋め尽くし、空間全体をインスタレーションとして構成しています。
ベルリン在住の塩田さんはコロナ禍で来日することが出来ず、写真などの指示書やビデオ通話などを通じてインスタレーションを完成させたそうです。
インスタレーションの他、壁面には塩田さんの作品に多く登場する「糸」が施されたドローイング作品を中心に、小作品が展示されていました。
概要
塩田千春
「消えた展覧会 ーこの気持ちをどこにー」
会場:KENJI TAKI GALLERY
会期:2020年11月6日(金)〜12月5日(土)
時間:12:00〜18:00
休み:日、月、祝