古典×現代2020ー時空を超える日本のアート
「古典×現代2020ー時空を超える日本のアート」展に伺いました。会場は国立新美術館です。
仙厓×管木志雄
円形「〇」や四角形から何かを伝えようとしている空間。
禅における円相は、悟りの境地を表しますが、その円相を食べて消そうという仙厓の表現には、仏教的な思想「空(くう)」の思想が含まれているようです。
菅木志雄さんの作品からもその息づかいが感じられました。
花鳥画×川内倫子
伊藤若冲を含めた江戸時代の花鳥画と、写真家川内倫子さんが表現する「生」の競演です。
円空×棚田康司
江戸時代の僧、円空(1632~1695)と棚田康司さんの「一木造(いちぼくづくり)」が時代を超えて対面していました。
刀剣×鴻池朋子
鴻池朋子さんの《皮緞帳》を切り裂くように行き交う演出が良かったです。
仏像×田根剛
太陽と月を象徴するという日光菩薩と月光菩薩(がっこうぼさつ)は、光の演出によって見応えのある鑑賞体験へと導いてくれました。
北斎×しりあがり寿
北斎を敬愛するしりあがり寿さんによるパロディ作品、「ゆるめ~しょん」と呼ばれる映像の新作にに鑑賞者の顔が緩む展示でした。
乾山×皆川明
江戸時代の陶工、尾形乾山と、「ミナ ペルホネン」を主宰するデザイナー皆川明によるコラボです。
異なる素材をひとつに融合するチャレンジングな企画でした。
蕭白×横尾忠則
奇想の絵描きとして強烈な個性を放つ二人による最後の展示室。
力のある作品が展覧会の最後を締めていました。
概要
古典×現代2020ー時空を超える日本のアート
会場:国立新美術館 企画展示室2E
会期:2020年6月24日(水)〜8月24日(月)
開館時間:10:00〜18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:毎週火曜日
展覧会HP:https://kotengendai.exhibit.jp
日時指定観覧券(税込):一般 1,700円、大学生 1,100円、高校生 700円、中学生以下無料
※本展では事前予約制(日時指定券)を導入。すでにチケットをお持ちの方も含め予約が必要です。詳しくは展覧会HPのチケットページをご確認ください。