【個展】山本捷平「iconic」MEDEL GALLERY SHU

山本捷平「iconic」

山本捷平さんの個展「iconic」に伺いました。
会場は帝国ホテルプラザ2階のギャラリーMEDEL GALLERY SHUです。

展示風景

本展は5月の下旬よりオンライン限定で公開されていましたが、緊急事態宣言解除に伴い、6月1日〜7日までの展示が実現しました。

「iconic」と言うタイトルが示すように、山本捷平さんのアイコニックな作品―“skull” “banana” “radial” “signature”―だけを揃えた展示企画です。

“skull”

スカルはバロック期より絵画の歴史に連綿と受け継がれる”ヴァニタス”において頻出するモチーフの1つです。ヴァニタスとはラテン語で空虚を意味し、山本捷平の制作の出発点の一つである仏教哲学との親和性も高く、また現代アートにおいても度々扱われるテーマでもあります。

山本捷平《reiterate-skull blue》 2020 acrylic on linen, panel. 53×45.5x4cm

《reiterate-skull blue》※Detail

山本捷平《reiterate-skull red》 2020 acrylic on linen, panel. 53×45.5x4cm

山本捷平《reiterate-skull purple》 2020 acrylic on linen, panel. 53×45.5x4cm

《reiterate-skull purple》※Detail

“banana”

今日では、あらゆるメタファーとなっているバナナを用いた作品シリーズです。

展示風景

山本捷平《rreiterate-banana-》 2020 acrylic on linen, panel. 53×45.5x4cm

山本捷平《rreiterate-banana-》 2020 acrylic on linen, panel. 53×45.5x4cm

“radial”

二次元上で用いられる『パースペクティブ』をモチーフとしています。
二次元上に三次元空間を擬似的に再現する線を絵具へ置換しローラによりアナログに反復することで、物質の運動、時間、またそのズレを画面上に表出させています。

山本捷平《reiterate-radial gradation-》 2020 acrylic on linen, panel. 91x91x4cm

《reiterate-radial gradation-》※Detail

山本捷平《reiterate-radial YP-》 2020 acrylic on linen, panel. 60.6×60.6x4cm

山本捷平《reiterate-radial purple-》 2020 acrylic on linen, panel. 60.6×60.6x4cm

山本捷平《reiterate-radial turquoise-》 2020 acrylic on linen, panel. 60.6×60.6x4cm

《reiterate-radial turquoise-》※Detail

展示風景

“signature”

本作ではアンディ・ウォーホルの直筆のサインを自作のローラーにより反復しています。
大量生産大量消費をシルクスクリーン作品にて批判したアンディ・ウォーホルとの接続を試みた作品です。

山本捷平《reiterate-signature Aw-nega-》 2020 acrylic on linen, panel. 91×72.7×4.5cm

《reiterate-signature Aw-nega-》※Detail

山本捷平《reiterate-signature Aw》 2020 acrylic on linen, panel. 91×72.7×4.5cm

《reiterate-signature Aw》※Detail

展示風景

概要

山本捷平
iconic

会場:MEDEL GALLERY SHU
会期 : 2020年6月1日(月)〜6月7日(日)
時間:11:00〜18:00(最終日は16:00)