【個展】タラ・マダニ「MAMプロジェクト027」森美術館

MAMプロジェクト027 タラ・マダニ

森美術館が世界各地のアーティストと実験的なプロジェクトを行うシリーズ「MAMプロジェクト」。
今回は、イランに生まれ、アメリカロサンゼルスに拠点を置く女性アーティスト、タラ・マダニさんの展示にお伺いしました。

タラ・マダニ《モダニズムによる死》2019年

タラ・マダニ TALA MADANI
1981年テヘラン生まれ。2児の母。シンガポール・ビエンナーレ2011、第54回ベネチア・ビエンナーレ(2011年)、台北ビエンナーレ2014、ホイットニー・ビエンナーレ2017、第16回イスタンブール・ビエンナーレ(2019年)に参加。アムステルダム市立美術館(2011年)、ストックホルム近代美術館(2013年)、ポルティクス(フランクフルト、2019年)にて個展を開催するなど、ロサンゼルスを拠点に国際的に活動している。2019年11月~2020年1月はウィーン分離派会館、2020年にはロサンゼルス現代美術館にて個展を開催予定。

展示風景

タラ・マダニ《くそママ(休息)》2019年

タラ・マダニ《ゴースト・シッター#3》2019年

タラ・マダニ《装飾されたクリスマスツリー》2019年

タラ・マダニ 《背面投影:ソフト》 2013年 

タラ・マダニ 《細胞/檻・男の行進》 2011年

アニメーション

上映作品リストより

タラ・マダニ《猫と猫男》2018年

タラ・マダニ《眼を突き刺す人》2013年

タラ・マダニ《下の男》2012年

タラ・マダニさんの作品は、中年太りで禿げ上がったような風貌の男性が多く登場します。
一方では、新作「くそママ」シリーズ(2019年~)では、排泄物でにまみれた母親と赤ちゃんが描かれています。いずれ醜悪なモチーフでありながらも、シニカルで社会的なメッセージが含まれているようで、その世界に引き込まれます。

同時に上映されていた短編中心のアニメーション作品には、絵画の流れを汲みつつも、クスッと可笑しい要素が含まれていました。

概要

タラ・マダニ
MAMプロジェクト027

企画:椿 玲子(森美術館キュレーター)
会場:森美術館
会期:2019.11.19(火)~ 2020.3.29(日)※会期中無休
時間:10:00~22:00(最終入館 21:30)
※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※ただし11月19日(火)、12月31日(火)、2月11日(火・祝)は22:00まで(最終入館 21:30)