ルノワールとパリに恋した12人の画家たち
横浜美術館開館30周年を記念して開催された、オランジュリー美術館所蔵品による「オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち」にお伺いしました。
オランジュリー美術館は、19世紀後半から20世紀初頭のフランス美術を収蔵・公開するフランスの国立美術館です。
本展は同館が所蔵する146点の絵画群のうち13人の画家による約70点が、21年ぶりにまとまって来日する貴重な機会です。
ポール・ギヨーム
オランジュリー美術館が誇る所蔵品の数々は、ポール・ギヨーム(1891-1934年)の死後にドメニカ夫人により、2番目の夫の名を冠した「ジャン・ヴァルテル&ポール・ギヨーム コレクション」としてフランス国家へ譲渡された後、同館で展示されるようになりました。
ポール・ギヨームはフランスの画商でありながらコレクターでもありました。
有名無名問わず自身でも作品をコレクションした人物で、モディリアーニなどのパトロンとして若手作家を発掘育成しました。
ポール・ギヨームの書斎を再現した模型が展示されていましたが、なんていう書斎でしょう!
コレクション作品に囲まれた広い書斎、なんて素敵なのでしょう!
本展の内覧会に伺いましたが、オランジェリー美術館館長のセシル・ドゥブレーさんが優雅で素敵な感じでした。
先頃、日本でも森美術館の館長に片岡真実さんが就任することが発表されましたが、日本では美術館の8割以上は男性館長のようですが、もっとたくさんの女性館長が出てきて良いと思います。
出品作家
以下、13人の画家ごとに出品作品の一部をご紹介したいと思います。
アルフレッド・シスレー
クロード・モネ
オーギュスト・ルノワール
ポール・セザンヌ
アンリ・ルソー
アンリ・マティス
パブロ・ピカソ
アメデオ・モディリアーニ
キース・ヴァン・ドンゲン
アンドレ・ドラン
マリー・ローランサン
モーリス・ユトリロ
シャイム・スーティン
歴史的な作品の数々に関わった画商兼コレクターのポール・ギヨーム。
その存在を感じながら鑑賞出来るような構成が印象に残りました。
本展の図録の構成もポール・ギヨームが中心に据えられていて、読み物としても面白かったです。
概要
横浜美術館開館30周年記念
オランジュリー美術館コレクション ルノワールとパリに恋した12人の画家たち
会期:2019年9月21日(土)〜2020年1月13日(月・祝)
会場:横浜美術館
開館時間:10:00〜18:00(入館は閉館の30分前まで)
※ただし会期中の金曜・土曜は20:00まで開館、9月27日(金)~28日(土)・1月10日(金)~12日(日)は21:00まで(入館は閉館の30分前まで)。
休館日:毎週木曜日(12月26日は開館)、12月28日(土)〜1月2日(木)
観覧料:一般 1,700円、大学・高校生 1,200円、中学生 700円 ※小学生以下無料
※65歳以上の当日料金は 1,600円(要証明書、美術館券売所でのみ対応)
※障がい者手帳持参者と介護者(1名)は無料
※観覧当日に限り本展観覧券で「横浜美術館コレクション展」も観覧可