Nerhol「釘がないので」Yutaka Kikutake Gallery
Nerholの「釘がないので」にお伺いしました。会場は六本木Yutaka Kikutake Galleryです。
Nerhol(ネルホル)は、飯田竜太と田中義久の2人組アートユニットです。
直近ではサカナクションのアルバムのアートワークにも選ばれ、注目度が高まってきております。
Nerhol(ネルホル)は、数分間かけて100枚、200枚と撮影をした全て異なるポートレートを束ね、カッターで切り刻む彫刻で表現する作品が代表的です。
2018年の夏、Nerholは大分県別府市で開催されたアーティスト・イン・レジデンスプログラム「KASHIMA」に参加しました。
滞在期間中にNerholは、明治初期以降、世界大戦を経て様々な人やモノが別府の地を往来するなかで、国内屈指の温泉保養地として発展を遂げ、現在に至る過程をリサーチしました。
貴重な資源である温泉や自然環境のなかで形作られた文化の諸相に触れ、そして別府に住む人々のオーラルヒストリーを集め、レジデンス場所でもあった葵荘をはじめ、別府公園や商店の壁を用いて全13作品の作品を発表いたしました。
本展は、上記展覧会の東京巡回展という要素も持ちつつ、別府会場では未発表であった作品、また、別府でのリサーチの延長線上に制作された新作も混じえて構成されます。
[twenty20 img1=”19486″ img2=”19487″ offset=”0.5″]最近になって、制作方法が変化してきているそうです。カットする方法も幅広い器具を使うようになったとか。
[twenty20 img1=”19475″ img2=”19474″ offset=”0.5″]切り刻まれた作品が見せる表情は、現実社会の不完全さを描いているような危うさと、重層されたレイヤーの魅せる美しさがありました。
概要
Nerhol
釘がないので
会場:Yutaka Kikutake Gallery
会期:2019年6月8日(土)〜 7月13日(土)
時間:11:00〜19:00