福井篤 「アルカディアン」
福井篤 さんの個展「アルカディアン」にお伺いしました。会場は六本木の小山登美夫ギャラリーです。
小山登美夫ギャラリーでは7度目の個展開催ということで、長きにわたった関係にあるようですね。
タイトルにもある「アルカディアン」は理想郷の住人達、と解釈することが出来ますが、福井篤さんの作品には物語の中にある世界が描かれているようです。
出展作品は「もしも100年前に地球と地球外生物の文明とのオープンなコンタクトが起こっていたとしたら、もっと自由で驚きに満ちた世界になっていたかも知れない」というテーマに基づいています。
地球と地球外文明との融合から100年経過した世界、その住人など空想の世界が広がっています。
福井さんはミュージシャンを目指して10年間アートから離れていた経歴もあり、音楽界との繋がりも深いようです。
元JAPAN「デビッド・シルヴィアン」のジャケットワークにも福井作品を見ることが出来ます。
福井篤さんの作品には様々な青色が使われていて、どの色も深い色合い。アクリル絵具のマチエールがとっても綺麗です。
本出展作品の大きな特徴は、今までの「アウトラインを描いてから色を塗る手法」から、「アウトラインを曖昧にした表現」に変化したことだそうです。
福井篤さんは、山梨県に拠点を置いて制作活動を行っているそうです。
自然の中の風景を取り入れたモチーフに良い作品が多かった印象です。
概要
福井 篤
「アルカディアン」
2019年2月16日(土)〜3月9日(土)
会場:小山登美夫ギャラリー
時間:11:00〜19:00日月祝休
入場無料
オープニングレセプション:2019年2月16日[土]18:00-20:00
*作家も在廊致します