野口哲哉「~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love」
野口哲哉さんの個展にお伺いしました。
会場に入るとBGMの音楽が大きめに流れています。「Dmitri Shostakovich – Waltz No. 2」です。繰り返しリピートで鳴っているこの音をYouTubeで聴きながら、本記事をご覧頂きたいと思います。
入口を入るとすぐに目に入るのが鎧甲を身に纏った人がハートを描いている姿です。
向こう側に移動してその顔を確認しようとすると、リアルな表情の造形に驚きます。
~中世より愛をこめて~
現代から近世、そして中世…。
時間を遡るほどにファンタジーと化してしまう文明と人間の姿を、同じ人間としての目線で見つめ直してみたいと思いました。遠い過去や、遥かな未来、あるいは宇宙や異世界をモチーフにした夢物語であっても、そこに人が住み社会を作るという意味では大きな違いはありません。
満ち足りた現代だからこそ出来る客観性や優しさがあります。過去を見つめて、遠い歴史を新しい美術へと変える事が、自分にとっての現代美術です。
中世より愛をこめて、鎧を纏う人々の中に僕達と同じ感情を探してみたいと思います。
野口 哲哉
会場内は見覚えのある白い壁が黒く変わり、一面にピリッとした緊張感を感じます。
写真撮影OKの会場内はカメラやスマホを持った来場者で賑わいを見せていました。
フィギュアはアクリルのケースが四方を保護していて、アクリル板の反射で撮影環境は良くなかったです。
コミカルな作品の数々に癒されます。
会場内のBGMも注目でした。センスが良いですね!
思わず感情移入してしまうようなキャラクター設定が上手いですね。
概要
野口哲哉
~中世より愛をこめて~ From Medieval with Love
会場:POLA MUSEUM ANNEX (ポーラ ミュージアム アネックス)
会期:2018年7月13日(金)-9月2日(日)
時間:11:00-20:00(入場は閉館の30分前まで)
入場無料/会期中無休