神木佐知子「群青と赤銅」
“膨大な時間軸を清廉潔白では生きられないことを私たちは無数の目から覗き込み体感している” —神木佐知子
神木佐知子さんの個展「群青と赤銅」にお伺いしました。会場は銀座「Whitestone Ginza New Gallery」です。
ホワイトストーン・ギャラリー銀座新館では、この度神木佐知子個展『群青と赤銅』を開催致します。
神木佐知子は2017年女子美術大学大学院洋画専攻博士前期課程を修了、優秀な学生に授与される大久保婦久子賞を受賞。今展は軽井沢ニューアートミュージアムに引き続いての二度目の個展となり、東京では初となります。神木作品は、草花や雪、窓といった象徴的なモチーフを通し、そこから現代社会の在りようや個の実在、その相互的な浸食関係を問いかけます。今回新たに加わるモチーフは「目」。タイトルが指し示すとおり「群青(青)」と「赤銅(赤)」の二色のダイアローグによって反復されています。そのダイアローグは、観る者と作者の眼差しの交錯であるとともに、作者が自己と向き合う内省でもあるのです。
単なる視覚を超えた現代的な「体感」のダイナミズムを、正統派のタブローに落とし込んだ神木佐知子の大局観溢れる世界を、是非この機会にご堪能くださいませ。皆さまのご来廊を心よりお待ち申し上げます。
作品の多くはタイトルにも表現されている「青色と赤色の紙飛行機」が飛んでします。
青色は男性、赤色は女性、紙飛行機はその人生を表現しているそうです。
芳名帳には同じ女子美出身の作家「小松美和」さんのイラスト付コメントもありました。
作品はビビットな絵の具が特徴的でした。
自分の紙飛行機は今どの様に飛んでいるんだろう?どこへ飛んでいくんだろう?そんなことをぼんやり考えながら会場を後にしました。
概要
神木佐知子:「群青と赤銅」
会場:Whitestone Ginza New Gallery
期間:2018.06.08 – 06.24
時間:11:00 – 19:00(月曜定休)