【個展】やましたあつこ「in the flower garden」@マキイマサルファインアーツ

やましたあつこ「in the flower garden」

やましたあつこさんの個展「in the flower garden」にお伺いしました。会場は浅草橋駅すぐの場所にある「マキイマサルファインアーツ」さんです。

やましたあつこさんは藝大を卒業して間もないタイミング。まだまだお若い作家さんです。卒展を拝見して気になっておりましたので初日から拝見いたしました。

作品はオイルを多めに調合した油絵の具を使い、白いキャンバスに優しいタッチで描かれているのが特徴的です。油絵なのに、水彩画のような滑らかさと透明感があります。

テーマの「花」を中心に置きつつも、200号の大作から小品までバラエティに富むサイズでギャラリーの中は華やかな世界にまとめられていました。

白の使い方がお上手で特徴のひとつになっているようです。白色と淡くて柔らかい色との相性が良くて、優しい世界を作り上げているようです。

赤い女性と青い天使の2人をモチーフにした作品、チューリップのような花を描いているもの、作家さんがお好きだというひし形を描写した作品など、80点近い作品それぞれが同期しながら1つの世界を作り上げていました。

今回の作品はほとんどが新作で、個展用に約1ヶ月間で描き上げたそうです。

 

View this post on Instagram

卒業をして約1ヶ月。 生活はあんまり変わらないような、絵以外のことは忘れて、ただひたすら描いて描いて描く毎日だった。 . . 1ヶ月で100枚以上描いた。そのうち展示しているのは78枚。 . 小さい作品は1日5〜8枚、ダメだと思ったら潰して描き直しを繰り返したからきっと100枚なんかよりもっと描いたと思う。 . 200号は家の壁に直接キャンバスを貼り付けて描いた。 . 大学のアトリエみたいに広くはないから絵はどんどん積み上がっていって、わたしの部屋はキャンバスで足の踏み場がなくなり、生活に困って来たところで搬入の日に迎えた。 . . 振り返ると制作以外で、この1ヶ月はあんまり覚えていない。 . 友達と会ったことと、 自分に使うお金は全部画材代にまわそうと思って 家のご飯は白いお米だけずっと食べていたことは覚えてる。(なかなか古典的な節約方法をした…) . . あんまり変わらないようなと言っても、このたった1ヶ月間は半年くらい長かった。 . それくらい制作が凝縮されていた。何周も何周もした気がする。 (これからもこのスピードだと一年で6年分。) . . 私の見たいものが、少し掴めた感覚がある。 . 掴んだ断片から広がって、それはもうすぐ見れると思う。 (制作はその繰り返しだけど、今までとは違う大きなものが。わたしの主観でしかないけど) . . 展示真っ最中だけど、次に描く絵が楽しみで。 . その絵をどこで展示するのか、できるのかわからないけど。 . そこは描いてから考えるとして、今はとにかく描きたい。 . . わたしの個展もだけど、 2階でやってる林もえちゃんの個展も素敵だから見にきてね

A post shared by やましたあつこ Atsuko Yamashita (@siatsuko) on

物販

物販コーナーも充実。マグカップやポストカードの定番商品の他に、小作品が幾つかあって楽しめました。

 

 

概要

やましたあつこ個展
「In the flower garden」

会場:MAKII MASARU FINE ARTS(マキイマサルファインアーツ)
会期:2018年5月4日(金)-5月27日(日)
休み:火曜・水曜
時間:12:00-19:00(最終日は17:00まで)
備考:同時開催 林もえ「眺めのよい部屋」