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【企画展】「Pⁿ – Powers of PLAY -」@東京藝術大学

上野公園に最も人が集まる時期と同じくして開催された東京藝大の大学院、国際芸術創造研究科アートプロデュース専攻の学生による企画展「Pn – Powers of PLAY -」に伺ってきました。

上野公園の桜は散ってしまいましたが、芸大構内の桜は一部遅咲きの桜が咲いていました。
陳列館の入口を抜けると作品の展示が始まります。

SECTION 1

3つのゾーンに分かれている展示でしたが、基本のテーマは「PLAY(遊び)」。どれも楽しく拝見する事が出来ました、

マテリアルとメディウムの遊戯

本展は、来場者が美術館の中へ迷い込んでゆくところから始まります。菅亮平が見せるホワイトキューブの迷路は、鑑賞者の身体を展示室という非日常空間へと誘い、堀内悠希は、自身の収集した多様なマテリアルや言葉を、星座を描き出すようにつなぎあわせ、モノのあり方や見え方を軽やかに変容させます。江頭誠は、バラ柄の毛布を用いてマテリアルの表面を侵食し、既存のモノの意味や印象を転倒させます。これらを含む一連の作品群は、日常に溢れるマテリアルやメディウムを、それらがもともと担っていた役割や枠組みから解放し、モノ自体の存在論について再考するきっかけを与えてくれます。

展示は、昨年(?)資生堂ギャラリーで発表された菅亮平さんの作品「Endless White Cube」からスタートします。

入場するとすぐ右手の部屋には管亮平さんの「Endless white room」が映像展示。どこを曲がってもゴールのない白い部屋を巡る映像です。

江頭誠さんの花柄作品は来場者が軒並み作品を写真に収めていました。ところで、江頭誠さんって芸大じゃ無くて多摩美卒業なんですよね、ビックリ。そう、これは東京藝大生徒の作品展示企画展では無くて、東京藝大のキュレーター企画なんです。

次に目に飛び込んでくるのが江頭誠さんのインスタレーション「SUIT」。
いわゆる集合写真の構図です。
鑑賞者は作品の傍らに用意されているスーツを着用し、一緒に写真を撮ることが出来ます。
触りたくなるようなフワッフワした素材感です
色んな柄を集めたんだなぁ・・・。
花柄で作る花。
作品の後ろ側もキチンと作成されていて、ネタバレとして敢えて見せています。
水田寛さん作品。キャンバスをつぎはぎして、新たな絵画として再構成します。

2階へと繋がる階段の踊り場に展示されている堀内悠希さんの作品

SECTION 2

身体と空間の遊戯

セクション2では、鑑賞者の身体を巻き込みながら空間の質を変容させていく作品を紹介します。小畑多丘はブレイクダンサーの身体を木彫で表現することで、また、TENGAoneは、本来屋外で描かれるグラフィティをギャラリー内に持ちこむことで、ひとつのストリート的な空間、すなわち、日常と非日常の境界を媒介する遊戯の空間をつくりだします。Shana Moultonは多様化したモノや身体の在り方について、映像を通して問いかけ、現代特有のリアルとヴァーチャルが混在する空間におけるそれらの新しい関係の可能性を提示します。

セクション2は2階で展示されています。

ご自身もB-BOY(ブレイクダンサー)という小畑多丘さん(TAKU OBATA)作品「B-BOY ALL DOWN QUINACRIDONE」
足元の板はダンスマットに見立てているそうです。
戸田悠理さん作品

TENGAone
天井の隅っこに隠れキャラを発見。

SECTION 3

遊戯のヘテロトピアス

展示室だけでなく、屋外にも作品を展示することで、美術館の内部と外部を接続します。TENGAoneはグラフィティをその本来の形、すなわち屋外にも展示することで、展覧会と日常との境界を曖昧にします。小野耕石のレイヤーを幾重にも重ねた版画作品は、屋外にも展示されることで、作品における光と身体の関係をより明確に提示するとともに、作品と環境との新しい関係性を模索します。これらの作品を通して、美術館という空間内に生じるヘテロトピア(日常に中にある異なる場所)的性質と外部の日常空間を緩やかに横断させ、遊戯がもたらす多様なヘテロトピアスの可能性を示唆します。

小野耕石さんの作品と陳列館、空!
旧校門の外に展示されている小畑多丘さん「B-GIRL ALL DOWN JACKET NAGAME」
ミスマッチ感が半端なく、COOL! 
「東西美人画」とのミスマッチ感が最高ですね!

看板も作家さんに発注してボムったとのお話し。発注はしたものの、キュレーターの皆さんはどんな作品が出来るか分からなかったそうです。これもPLAYの1つなんですね。

まとめ

展示作品数としてはそれほどボリュームがある感じでは無かったですが、企画性が面白く、展示作品もそれに答えていて楽しく見ることが出来ました。

美術作家が作品の力だけで鑑賞者を引き付けることだけでなく、こういったキュレーションによって、作品をより良い環境や見せ方で私たちに届けてくれることが増えていけば、アートはもっと広がって行くのではないでしょうか。

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