西田 航 「Color of Hong Kong」
Watarockこと西田航の初個展 「Color of Hong Kong」に伺ってきました。
会場は銀座のキャノンギャラリー。今回の展示は大阪、名古屋と3地区を巡って行くスケジュールです。
壁面にはテーマとして採用された「香港」の様々な日常風景が埋め尽くすように貼られ、カラフルな色彩が賑やかに会場を装飾されていました。
色彩の鮮やかさに目を奪われがちですが、撮影された写真の一つ一つに写真家としての狙いと視線が伝わってきます。
「失敗したんじゃないか!?ってくらい鮮やかな色で表現しました」とはWatarockさんご本人のお話しですが、Instagramの人気投稿にあるような煌びやかさがあります。
インスタグラマーを意識しているのか、会場内の複数場所に自撮りポイントが設定されている仕掛けがありました。
自撮りではなくともカラフルな作品の数々を前に、スマホで写真を撮る来場者が多くいらっしゃいました。
写真撮影もSNS投稿もフルOK。度の写真をバックに撮影しようか迷ってしまいます。
映像作品
「Watarock」だけに音楽との結びつきは強いようです。会場では撮影写真を動画のように繋げた映像作品も披露されていました。映像作品にはアップテンポのサウンドが同期されていて、写真とは違った楽しみを提供してくれていました。
オープニングパーティの会場には、映像作品のコンポーザー担当を担った「ナイトメア」のギター咲人(Sakito)氏も来場されていました。
映像作品は編集がテンポ良く音楽との連動感も抜群でした。Watarock氏らしさが垣間見えて、会場の空気まで彩られているようです。
販売
会場ではカレンダーと写真集が販売されていました。
展示されている写真も購入出来るそうです。写真のサイズも何パターンか選べるようですね。額装されるとひと味変わった作品に変わっていくように思います。どの写真を部屋のどこに飾ろうか・・・?、ということを考えるのも楽しい想像ですね。
注目の作品
多くの作品を1つのパッケージとして楽しむことも1つの方法ですが、個別の写真を切り取って鑑賞してみるのもひとつです。
ネオンサインのようなカラフルさを押し出した作品が会場内を支配する一方で、不連続性や柔らかな霧に包まれたようなモチーフを採用した作品にアーティスティックな一面が見えて楽しめました。
モチーフの捕まえ方や構図の取り方など、なかなか面白く鑑賞する事が出来ました。
作品についての語り口はストレートでピュアな一面が感じられました。Watarock氏の語る世界観は確立しているようで揺るぎないメッセージが込められていました。
東京からスタートして大阪、名古屋に巡回していきます。
益々の活躍に期待したい写真家の一人です。
概要
西田 航 (WATAROCK)
Wataru Nishida
写真展「Color of Hong Kong」
2018年3月15日(木)~3月20日(火) キヤノンギャラリー銀座
2018年4月5日(木)~4月11日(水) キヤノンギャラリー名古屋
2018年4月26日(木)~5月9日(水) キヤノンギャラリー大阪