倉田悟 「2P」
武蔵美出身の若手ペインター倉田悟さんの個展「2P」に伺いました。
会場は小山登美夫ギャラリー(六本木)です。

絵の中の存在はなにを見ていて、誰がそれを見ているのか。
目の前に何もなくても「なにか」を描くことはできる。
だがその場合、図像がうまれるのと同時にそれを見ている透明な観察者も漠然と存在させることになる。
それは誰なのだろうか。作者のまなざし、あるいは単なる三人称視点とも言えるが、影のように自然発生するだけにそれは不気味な存在でもある。
このまなざしの問題について以前から考えている。「P」と呼んでいる連作は画面を複数に分割し、それぞれを絵の中の存在の視点で描いたものである。
ふたつの空間は同時的で、第三者のまなざしのない閉じられた二人称の絵になる。
ここでは見るものは見られるものでもあり、互いが互いを見ることによってはじめて存在する。
倉田悟











さまざまなキャラクターが登場する不穏な雰囲気と気配に魅了されました。