井田幸昌「思層|Ontology」
井田幸昌さんの国内約2年ぶりの個展「思層|Ontology」に伺いました。
会場は銀座RICOH ART GALLERYです。

前回の個展は、2020年2月にKaikai Kiki Gallery開催された大規模個展でした。
本展はStare Reap、リトグラフ、シルクスクリーン、という3つのプリント技法で作られた作品を発表する、初の版画作品のみの展覧会です。

Stare Reap
RICOHの独自技術である「Stare Reap」は、立体的に隆起した絵肌が特徴的で、井田さんの作品集「Crystallization」特装版でも既に作品として発表されています。






リトグラフ



シルクスクリーン
シルクスクリーンは同じモチーフを色違いで6版



海外オークションでも高値で取引されるようになった井田さん。
直近で取引された10 October 2021年10月のSothebyでは、30cm×25cmの作品が予想落札価格を大きく超え、567,000HKD(日本円で約830万円)という高値で取引されていました。
https://www.sothebys.com/en/buy/auction/2021/contemporary-art-day-sale-2/yukimasa-ida-jing-tian-xing-chang-tears-yan-lei
本展の作品もプリント作品でありながら30万円〜60万円という高価格での販売です。
数年前では普通のペインティングが購入出来た金額ですので、以前からのファンとしては複雑な思いに駆られます。
グローバルな活動に軸足を動かし、どんどん著名になっていく嬉しさの反面、人気とともに上がっていく作品価格に悲しみを感じます。ペインティング作品はもう二度と手に入らないだろう・・・という複雑な感情を抱きながら会場をあとにしました。