STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ
森美術館で開催中の「STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ」に伺いました。

STARS展は、2020年開催の東京オリンピックタイミングにあわせて企画されましたが、新型コロナウイルスの影響で、時期をずらしながら開催に至りました。
本展は、日本という枠を越えて広く国際的に活躍し、今日、多様な地域や世代から高い評価を得るアーティスト6名を選び、その活動の軌跡を初期作品と最新作をつなぐかたちで紹介するものです。
彼らの実践は世界からいかに評価されてきたのか。国境や文化を越えた普遍的な課題の追求、伝統や美学、テクノロジーやサブカルチャーなど、 日本固有の社会的、文化的、経済的背景を踏まえて探ります。
また、1950年代から今日まで、海外で開催された主要な日本現代美術展に関する資料も展示し、それぞれの時代の評価軸や系譜が検証されます。
宮島達男
本記事では、発光ダイオード(LED)を使用したデジタルカウンター等、LEDの作品を特徴とする宮島達男さんの展示を取りあげます。
今回出品されたのは代表的な3作品。
なかでも、《「時の海―東北」プロジェクト(2020 東京)》(2020年)は、東日本大震災犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承を願うインスタレーションで、1988年、第43回ベネチア・ビエンナーレ「アペルト88」に出展された《Sea of Time》の発展形でもあります。
719個のLEDからなる本シリーズ最大級のインスタレーションとして展示されました。
宮島達夫
1957年東京生まれ。
「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」というコンセプトに基づき、数字が変化するデジタルカウンターを使ったインスタレーションや立体作品を中心に制作を行う。
1988年第43回ベネチア・ビエンナーレの若手作家部門「アペルト88」で《時の海》を展示し国際的な注目を集め、1997年ヘイワード・ギャラリー(ロンドン)での個展をはじめ世界各地で個展を開催する。
1999年第48回ベネチア・ビエンナーレでは日本館代表に選ばれる。作品では時間という普遍的な概念を扱いつつも仏教的思想やテクノロジーという要素を融合させ、国際的評価を得ている。近年では北京UCCA、上海民生美術館などでも個展が開催されている。
一方で、1996年には、長崎で被爆した柿の木を源とする苗木を世界各地に植樹する「時の蘇生・柿の木プロジェクト」を始動し、2017年からは、東日本大震災犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承を願い、「時の海―東北」を継続的に制作するなど、社会的な参加型プロジェクトにも力を入れている。
宮島達男さんの作品は東京都現代美術館で常設されている作品が巨大です。以下の記事もご覧ください。







