蔵前「水犀」
2019年3月15日、蔵前に新しいギャラリー「水犀」がオープンしました。
はいいろオオカミ + 花屋 西別府商店「明明百草」
「水犀」オープニングとなる企画展は「はいいろオオカミ+花屋西別府商店」による展示です。オープン2日後にお伺いしました。
「はいいろオオカミ」は古道具、「花屋 西別府商店」は植物を扱っていますが、それぞれが30代男性作家さんなので、2名によるユニット的な活動と言えるのかも知れません。
はいいろオオカミ + 花屋 西別府商店 プロフィール
佐藤克耶(さとう・かつや)
古道具 はいいろオオカミ 店主
店名はロシアの民話『イワン王子とはいいろおおかみ』から。
ロシアや日本の生活に根差した古道具を買い付けるほか、住宅やインテリアの設計も行う。西別府久幸(にしべっぷ・ひさゆき)
花屋 西別府商店 店主
「はいいろオオカミ」での展示を機に佐藤と空間を共有。
木の根やキノコ、古木などを使い独自の世界観を表現するほか、活け込みや空間ディスプレイなども手がける。
ギャラリー「水犀」の店内はとても広くて、企画展コーナーと常設販売コーナーに分かれています。
企画展コーナーに展示された作品は、古い立体額の中に内部照明で光る植物の作品が中心で、ほの暗くしたギャラリーに淡い光が灯っていました。
内林武史さんを思い出すような照明付き作品です。
植物が取り込まれ、レトロな額木の雰囲気も手伝って柔らかな光が放たれていました。
花屋 西別府商店さんらしい植物作品、綺麗で素敵です。
常設コーナー
常設コーナーは陶を中心に取り扱う「水犀」さんらしいラインアップです。
川井ミカコさんの作品に魅了されました。
蔵前にはおしゃれなお店が増えてきており、この場所のトレンドの中に自然に溶け込むようなスタートを切った印象です。
現代アートの文脈に準えるよりも、街の雰囲気から設計図を描いたような印象でした。
年内の企画展スケジュールもおおよそ計画が組まれており、精力的に個展開催を進めて行くような意気込みを感じます。
女性2名によるギャラリーの今後について、大きな期待を込めて見守り応援していきたいと思います。
概要
水犀 オープニング企画展 part1
はいいろオオカミ+花屋 西別府商店
「明明百草 meimei hyakusou」
2019年3月15日〜3月24日
時間:11:00~19:00
※作家在廊日:3/15.16.23.24