山口藍「木う（kiu）」
アートフェア東京2019に出展していたミヅマアートギャラリーは山口藍さんを個展形式で展開していました。
個展タイトルの「木う」は、木、卯、春を表す「柳」を分解したものだそうです。
山口藍「木う（kiu）」@ミヅマアートギャラリー
有田焼きの陶片を見たことをきっかけにつくられた大作《また会う日に》は、陶片をつないでひとつの作品に構成したもので、「陶片が持っている時間の経過を取り入れたい」という考えが反映された新作です。
山口藍《また会う日に》2019年 磁器 128cm×138cm×1cm
細胞組織などをモチーフにした細かな文様が含まれていて、絵付けの方も複雑な構成が認められます。
会場のスペース関係上、展示の方はそれぞれの欠片を繋ぎ合わせることが出来無かったようですが、完成形は次の写真のような作品になったようです。
山口藍《また会う日に》※繋ぎ合わせた作品
磁器の作品が多く、今までの作品とは少し違った印象を受けました。
「今回の作品では、文字や絵を描くために引く線において、その線で分けられた内と外、内と外でせめぎ合って浮かぶ線、それぞれをさまざまな由来の支持体で描きました。霞の中で、柳のその長い線がゆらりと交わる風景を今作に重ねています。（山口藍）」
どんな支持体を使っても山口藍さんの作品と分かる作品ですね。
概要
アートフェア東京 2019
会場：東京国際フォーラム・ホール E
会期：2019年3月7日(木)〜 3月10日(日) 4日間 (最終入場は各日終了30分前)
プレスビュー：3月7日(木)13:00-14:00
プライベートビュー：3月7日(木)14:00-16:00
ベルニサージュ：3月7日(木)16:00-20:00
パブリックビュー：3月8日(金)・9日(土)11:00-20:00・10日(日)11:00-17:00
入場料：前売券 /1DAY パスポート4,000 円 (税込) 当日券 /1DAYパスポート5,000円(税込)(小学生以下は、大人同伴の場合に限り入場無料)
