クリス・ヒュン・シンカン「陽の当たる日常」
六本木のギャラリー「OTA FINE ARTS」で開催されていたクリス・ヒュン・シンカンの個展にお伺いしてきました。
クリス・ヒュン・シンカンは香港出身の作家で1991年生まれの20代若手作家。日本での個展は今回が初めてとなります。
西洋画と水墨画を大学で学んだクリス・ヒュン・シンカンは、水墨画の影響を受けたような筆使いが特徴的です。
テンビン油を使って油絵の具の粘度を抑え、水墨画のようなタッチで描かれた作品です。
また、自分や家族の身の回りにある風景を描いたモチーフで、全ての作品に犬が描かれています。
作品の中には明度の異なるような表現にも気づきますが、時間や記憶の移ろいを色彩で表現しているそうです。
作品は大作5点のみ。全て完売している状態でした。
ホワイトキューブのギャラリー空間に展示された優しい色彩の大型作品は、とても心地の良い鑑賞体験でした。
油彩でありながら水彩画のような爽やかさ、モチーフから感じる優しさがあります。
上海、ロンドン、ニューヨークと世界に渡って活躍を始めた若きペインターに今後も注目したいと思います。
概要
クリス・ヒュン・シンカン
陽の当たる日常
会場 : オオタファインアーツ
期間 : 2019年1月26日(土)-2019年3月9日(土)
時間:11:00-19:00 / 日・月・祝 休廊