【個展企画】網代幸介さんに「小さな肖像画」を描いてもらった

大好きな美術作家、網代幸介さんに肖像画を描いてもらう機会に恵まれました。
本企画は清澄白河のギャラリー「ondo STAY&EXHIBITION」で開催された網代幸介さん個展「attic」での企画です。
開催期間中の2019年1月13日に開催されました。

肖像画制作はギャラリー内で行われました。

限定3名という狭き門でしたが、幸いにもその席を獲得することが出来、当日お伺いしました。
※WEBでの先着エントリーという形式で募集が行われました。

まずは簡単な自己紹介からはじめ、準備が出来次第スタートします。
網代さんがカバンの中から絵の具や筆、パレット代わりに紙皿などを机に並べていきます。

今回は木の板に石粉粘土でかたどった額に絵付けしていく形ですが、額は好きなものを選ぶことが出来ました。
筆者は黒っぽいフレームに金色の飾りが付いた額をチョイスしました。

額縁は網代さん制作。選んだのは中央下段の額(9cm×8cmほどの小さな額)。

以前に「モデルの前世を描く」という網代さんらしい企画をやった経験はあるそうですが、肖像画を描くのは今回が初めての経験とのお話でした。どうなるのか分からない・・・という状態でスタートしました。

片手で額を持ちながら筆を動かす網代さん

小さな作品でも通常かなり多くの時間を費やすそうで、初めての企画ということもあり、余裕をもって設定された「2時間」の枠で進んで行きました。※結果的には準備なども含めてジャスト2時間かかりました。

制作中はこちら側から見えないので、ギャラリーの方に写真を撮ってもらいました。

最初に作品の希望を聞かれたのですが、どのように解釈されても網代さんの世界観が大好きなので、完全にお任せすることにしました。

緑、黄色、青、赤、黄土色、ピンク、黒、茶色のアクリル絵の具が絞り出されていました。

モデル側のこちらは特にやることがないのすが、描き方に興味があったので、絵の具の使い方や筆の運びなど興味深く観察させて頂きました。

アートの話を中心に、制作しながら色んな会話を交わしてくれました。

美大ではなくデザインの専門学校に通っていたこと、デザイン会社で働いていた話、ムンクやルソーが好きだというお話、住んでいる家など、合間合間の会話を挟みながら進んで行きました。

30分経過。これでも割と序盤です。

細かく筆を動かしたり、乾いたティッシュで支持体をこすったり、小さな作品でも沢山の工程を積み重ねている様がこちらにも伝わってきました。細かく精緻で丁寧な仕事をされている一方で、画面全体を筆が大きく動く場面などもあり、1つの作品が出来上がるまでの時間を共有することが出来ました。

右作品は完成まで1ヶ月も掛かった作品というお話でした。

「疲れませんか?」と、こちらに気を遣っていただくことが何回かありましたが、見ていることも楽しい時間だったのであっという間に過ぎていきました。

45分経過。ここからさらに45分掛かり、合計約90分の制作時間でした。

金属製のフックを付け、サインと日付を書いて頂き完成!
肖像画の設定は個展で展開されている世界の「隣国の国王」というイメージだそうです。
自分で言うのも憚られますが、結構似ていてびっくりしました。

実物はキチンとヒゲ剃ってますが、「ヒゲのイメージが合った」ということで出来上がった作品です。淡泊な顔だったからヒゲを描きたくなったのか?真相は分かりませんが、いつも描くときにイメージが事前にあって完成へ向かっていくそうです。

当日の朝、ご自宅のアトリエで焼いたという陶器と一緒に撮影

どうでしょう?描いてもらった本人はめちゃくちゃ気に入りました!
質感が素晴らしくて、王冠の赤や白髪、白髭が額の色にマッチしている最高に素晴らしい作品です。

実際の絵肌は、質感が重厚で重々しくて威厳のある国王になりました。

この日、一番驚いたのは90分の制作中、休みなくずっと作品制作に向き合っていた点です。
置いてあるペットボトルのお茶にも手を出すことなく、終始絵筆を動かしていました。恐るべき集中力と言うべきでしょうか。

一筆一筆がとても丁寧で、時間を掛けて描き上げて頂きました。

作品自体もそうですが、網代作品の登場人物の一人になったようで、そういった意味からも嬉しい企画でした。

網代幸介さん、ありがとうございました。

まとめ

網代幸介さんらしい世界観のある、とってもお気に入りの作品になりました。

  1. 筆運びが繊細で、丁寧に描きあげる制作スタイル
  2. 作品制作に時間がかかるタイプの作家さん※極小作品でも90分!
  3. 制作中は休みひとつなく、常に作品に向かう集中力
  4. 優しくて、気配りなど頂きとっても良い人でした

そうそう、網代ファンの皆さん!スターバックスの現在販売されているご当地タンブラー企画「Japan Geography Series」、網代幸介さんの作品ですよ。内緒ですけど・・・。

概要

網代幸介 個展「atti」
会場:ondo STAY&EXHIBITION
会期:2019.1.9 (水) − 1.20 (日)※火休
時間:12:00–19:00
※最終日17:00まで
※1.14(月祝)はオープン
■OPENING RECEPTION 1/12 (土) 17:00〜
■EVENT:小さな肖像画  開催日:2019年1月13日(日)
時間:①13時〜 ②15時〜 ③17時〜(各回約2時間)
定員:各回1名様 参加費:8000円+tax 予約:事前予約制(先着順)
※2019.1.24(木)〜ondo,tosabori(大阪)へ巡回予定