【個展】次代を創る作家へ〜平子雄一「Leftover」@第一生命ギャラリー

平子雄一

第一生命ギャラリーは大きな空間に常設展として「VOCA展受賞作」がズラリと並んでいます。
同じ場所で「VOCA展2013」VOCA奨励賞を受賞した平子雄一さんの個展が開催され、伺ってきました。

平子雄一さんの2018年は精力的に活動されていて、5月にも次の個展を開催しています。

「Leftover」

今回の展示作品は絵画作品が3作品、立体作品が4体と小規模です。
ですが、絵画作品の3作品はそれぞれが4つの絵画作品が組み合わさって1つの作品として展示されています。しかもかなり大きな作品で、天井高一杯に展示されているのが分かります。

展示風景

4つの作品の塊は全く別の作品がひとつに固まったものです。
平子雄一さんの作品の好きなところは、色彩の鮮やかさとモチーフに採用されている様々な動植物、それから作品を覆うなんとも言えぬ空気感です。

《Leftover 7》 H388×W324cm Acrylic on Canvas 2018年

個人的にはここまで大きくない10〜30号くらいの作品がまとまり良くて好きなサイズ感です。
しかし、ここまで巨大な作品を目の前にすると、もともと強いエネルギーを持つ平子雄一さんの世界観にテレポーテーションしていくような感覚に襲われます。

《Leftover 7》部分

いつかは平子作品を収蔵したくて、展覧会は毎回チェックしています。

《Leftover 5》 H388×W324cm Acrylic on Canvas 2018年

《Leftover 5》※部分

《Leftover 6》 H388×W324cm Acrylic on Canvas 2018年

《Leftover 6》 ※部分

伺ったのがギリギリ最終日の展示で、平子さんご本人の在廊タイミングに運良くご一緒することが出来ました。

作品説明する平子雄一さん

《Compost 7》陶器、スプレーペイント 2018年

《Compost 8》陶器、スプレーペイント 2018年

《Compost 5》陶器、スプレーペイント 2018年

《Compost 6》陶器、スプレーペイント 2018年

作家の平子雄一さん

平子さんはとてもエネルギッシュで、作品の説明を伸び伸びと大きな声で話してくれました。
「自分は行き詰まってしまうと逆転不可能なスパイラルに落ちてしまうのでいったん筆を止めて次の作品に向かいます。そして、また頃合いを見て元に戻ってやり直します」・・・というように直線的に突っ走っていく印象を受けました。

今回お会いするのが初めてだったので、筆者の勝手な独断的解釈で「内省的でオタクな文学青年」を想像していたのですが、予想を見事に裏切られました。快活な好青年ですね。

今後のご活躍を願っております!

概要

平子雄一
Leftover
会場:第一生命ギャラリー
〒100-8411東京都千代田区有楽町1-13-1 DNタワー21 1階
会期:2018年11月9日(金)~12月7日(金)
時間:12:00~17:00
※11月9日のみ19時まで(17-19時レセプション、アーティストトーク)
休館日:土・日・祝
入場料:無料