松枝悠希
松枝悠希さんの個展「FRAGILE」に伺ってきました。会場は表参道のギャラリー新生堂さんです。
松枝さんの作品は以前も拝見したことがあり、個展と聞いて楽しみにしておりました。
単なる立体作品ではない、ポップで、日常への気づきが促されているようです。シニカルなスパイスも含まれているようで、切れ味のある作品が心地良い印象を受けます。
FRAGILE
本展のタイトル「FRAGILE」は直訳すると「壊れやすい」となりますが、文字が反転しているので「壊れにくい」という意味合いでしょうか?会場の入口には、触って良い見本から展示されていて松永作品の基礎となる素材の確認からスタートします。
新生堂ギャラリーの2フロアに分かれて展示されていました。
地下・会場
地下フロアの壁には中地下の天井にまで届く壁一面のインスタレーションが展示。アンディ・ウォーホルの作品オマージュですが、良く見ると「SUPER EGG」とあります。作品にもありますが、卵にこだわりを持ってらっしゃる作家さんのようです。
なんとこの缶には実際に卵が埋め込まれているのです。
見たことのあるサッカー漫画の1シーンを見つけました。漫画絵は松枝さんの知人に描いてもらったそうです。
・・・と思っていたら動き出しはじめました。
中に何かはいいているようで音が鳴ります。なんだろ?
中地下・会場
上のフロアに続く階段にも展示されていました。
中地下のフロアは暗い部屋。各作品に照明が当てられて幻想的な雰囲気が演出されていました。
この日、最も目を奪われた作品が下の写真、光る《This is exit -transparency》です。暗い部屋の中に忽然と光る煌びやかな作品でした。
エディションがオリジナルのみ、ということもあって、本展で最も価格の高い作品でした。筆者も欲しくなった一品です。
まとめ
一目見て「おっ!」となる分かりやすい作品。どれも私たちの生活で見慣れたモノです。
日常の何気ないモノが、少しの変化を加えるだけで全く違う印象を受ける面白さがあります。
次回はどんな作品を見せてくれるのか、楽しみにしております。
概要
松枝悠希展
-FRAGILE-
2018年10月4日(木)~10月19日(金)
11:00~18:00( last day ~17:00
Closed on Sun,. national holiday.
地下・中地下会場