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【個展】平野真美「蘇生するユニコーン」@根津ギャラリーマルヒ

根津ギャラリーマルヒ

根津駅から少し歩いた細い路地に面したギャラリ−「根津ギャラリーマルヒ」。蔵を改装して出来た情緒あるギャラリーさんです。平野真美さんの初個展が行われていると聞きお伺いしました。

 

平野真美「蘇生するユニコーン」

「蘇生するユニコーン」は、非実在の生物であるユニコーンを実在させ蘇生させるというプロジェクトです。骨や内臓や筋肉など、身体を構成するあらゆる部位を制作することで実在に近づけ、また制作した肺に人工呼吸器を繋ぎ呼吸させることで蘇生させるのです。

平野真美さんは過去、自らのペットだった「犬」を同様に組成させている実績をお持ちです。

ギャラリーにはその愛犬を組成した作品も展示されていました。

しかし、蘇生作品にもかかわらず、この状態を蘇生と捉えるかは見る側の意識も重要であり、なかなか難しい判断を迫られる状態です。

ユニコーン

ユニコーン作品は架空の生き物ですから、平野さんの方で独自の解釈により定義づけを行ったようです。

キチンと骨から製作する手順を行い、筋肉や皮膚などを順番に作り上げる手順になります。

製作には3年も掛けたそうで、なかなか手間のかかる作業だったようです。確かによく観察するとリアルに出来ています。本当に動き出しそうなリアリティがあります。

内臓は、固まるとゲル状になるウレタンで制作したそうです。

この日は「公開メンテナンス」ということで、ギャラリーの中で平野さん自身が様々な部位をメンテナンスしていく企画です。

血液もポンプによってユニコーンの体内を巡っています。舞台用の血糊を使っているそうですが、内臓の方も映画の小道具で使われるモノを使っているそうです。

良く見ると神々しいお顔です。

トークショー

メンテナンスの途中で、急遽のトークショーが行われました。

スライドを使って当初の製作意図や平野さんご自身のお話などを聞きました。畳の上でお話を聞くなかなか面白い企画です。

スライドでは製作の秘話もお伺いする事が出来ました。

生物学的な死もそうですが、作品(マテリアル)としての死もあるそうです。様々な具材を使った作品でさえも、未来永劫、作品として存在するとは言えないというお話しでした。

 

果たしてこれはアートなのか?

途中、良く分からなくなってしまうような思考にも及びました。

こちらの動揺をよそに、淡々と自分の考えを言葉に変換していく平野さんの姿勢は、確信に満ちた現代っ子で、狙いや確信をぶれずに持つアーティストのそれでした。

 

平野 真美 Mami Hirano

1989年岐阜県出身。
2012
名古屋造形大学 造形学部 造形学科 情報デザインコース卒業
2014
東京藝術大学大学院 美術研究科修士課程 先端藝術表現専攻修了

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