永井天陽
永井天陽(ナガイソラヤ)さんの東京初個展となる「おおきなささやき」に行ってきました。会場は清澄白河駅から徒歩で約5分の「HARMAS GALLERY(アルマスギャラリー)」。イケメン&美人夫婦が経営する素敵なギャラリーです。
ギャラリーのご主人から伺った話によると、永井天陽さんの作品は、日常に存在するモノの見方を少しズラして捉える、という考え方で作られているとのお話し。特に、境界や輪郭というものに視点を置いていると言うことで、確かに作品にはそういった要素が含まれていて、非常に面白かったです。奈良美智さんに買われて青森美術館の展示経験もある若手の作家さんです。
特に人気の作品は、バービー人形を透明のアクリルで包み込んだ作品シリーズ。今回も出品されていて、独特のオーラを放っていました。
おおきなささやき
作品は立体作品が中心でしたが、ドローイングもテーマが一貫していて興味深かったです。
お気に入りの作品はツバメの作品。樹脂をアクリルでコーティングしたもの。質感がツルッとしていて、思わず触りたくなるようなクオリティ高いもの。
こちらのウサギもアクリルのシェルに包まれています。
人気のバービー人形。アクリルシェルの内側からマリア像のごとく両手を殻の外に出して合わせています。
有機物にアクリル樹脂を圧着させるように流し込む作品が多かったです。薪をコーティングした作品もありました。
遊びで使うプラスティック製品を使った作品。公園でボールを投げ合うアレですね。
一番大きなドローイング作品はツバメが隊列になって飛翔している作品。何故か殻をかぶって飛んでいます。
木のキャンバスにアクリル絵の具で作られたドローイングの小作品。ビッグフットが良い感じでしたが、残念ながら売約済みでした(18,000円・税別)
まとめ
過去の作品集も拝見しましたが、視点がぶっ飛んでいて非常に面白い作家さんです。ギャラリーの作品もそうですが、旧作の作品集は必見です。
また、お名前からして男性、と思いきや現在26才の女性とお聞きしてビックリ!非常に興味深い作家さんで今後が非常に楽しみです。
筆者が欲しくなった作品は一番小さなツバメの立体作品。どこまでも飛んでいきそうな疾走感に躍動感、アクリルの艶やかさなどに惹かれました。
どんどん殻を破って、既成概念にとらわれている私たちの思考を上手に破壊して欲しいと思います。
概要
永井天陽
『おおきなささやき』
会場:アルマスギャラリーで個展をします。
期間;2017年11/11(土)- 12/23(土)
12:00 – 19:00 ※金/土/日曜のみオープン
レセプション:11/11 18:00 – 20:00