-凛- 日本橋三越美術市 2018
日本橋三越の恒例企画美術市「凛」に伺ってきました。国内の11ギャラリーと三越による7プロジェクトが出店し、 展示販売する企画です。
幅広いジャンルと多くの作品が一堂に会していて楽しい企画ですね。
今回伺ったのは大好きなお2人の「田中」さん姓の作家さん展示があったからです。
お二人の名は「田中千智」さんと「田中武」さんです。
田中千智
https://burart.jp/chisato-tanaka-kobayashi-gallery/
https://burart.jp/chisato-tanaka-artfairtokyo2018/
独特の世界観を描く作家田中千智さん。

背景の黒色のペイントは、どんな作家さんいも負けない深い黒を描く作家さんです。

田中武
今、最も注目している作家のお一人田中武さんの展示が一番の楽しみでした。
https://burart.jp/seven-fresh-green2018/
https://burart.jp/nikkei-nihonga-7/
ネコと馬の3作品が新作でした。馬の作品は以前見た「跳ぶ」の躍動感に軍配が上がるものの、いつ観ても馬の描写力には感心します。

少し前の作品ながら、骸骨をモチーフにした作品。2015年に小林画廊で開催された個展「冬の兆し」の出品作品です。

田中武さんの作品の中に込められているメッセージにはいつも注目しております。
「endless cycle of rebirh」〜
今回の作品は輪廻をテーマに作画。髑髏は「人間」、そこからのびる松は「燃える命」、雀は「自然」を象徴しています。松は人間の「燃える命」の様をイメージしているのですが、松の語源はもともと火であったと言われており、油分が多いため、昔から燃料などに使われてきたことから“火の樹”とも呼ばれていたそうです。そこから今回のモチーフとして選択しました。グネグネと曲がった松の枝の形は「廻」という崩し字の形をイメージしており、画中の字も「廻」です。
日本は自然から多くの恩恵を受けていますが、その反面、時として命を奪われることもあります。これらを目の当たりにするたびに、いつの時代も自然の中で生かされているのだと気付かされ、同時にどう向き合いながら付き合っていくべきなのかを考えさせられます。このテーマはタカシマヤ個展で発表した髑髏シリーズと同じものです。
次の個展までに、死生観というところは表現として強化していきたいテーマ性であり、そのスタートとなる作品群のひとつです。