【個展】高橋知裕(Tomohiro Takahashi)「NUZU」Maho Kubota Gallery

高橋知裕「NUZU」

高橋知裕さんの個展「NUZU」に伺いました。
会場はMaho Kubota Galleryです。

Maho Kubota Gallery

高橋知裕さんは1996年大分県生まれの作家で、2021年に京都芸術大学大学院修士課程を修了し、現在は京都を拠点に活動しています。

本展は京都で開催されたANIMIZM(2021年11月)以来の個展で、東京での初個展となりました。

MAHO KUBOTA GALLERY

展示風景

《Seek Happiness》2023 パネル、麻布、油絵具

高橋さんは、大のぬいぐるみ好きで、作品のモチーフとなるキャラクターは実際のぬいぐるみを使用して描かれているそうです。

展示風景

実際のぬいぐるみを使ってセットを組み、写真撮影したものを絵の具で描いていくという工程だそうです。

《Hide-and-seek》2023 パネル、麻布、油絵具

所々に出てくるテープの痕のような部分は、セットを組む際、実際にテープで固定しているところをそのまま描いているそうです。全て油絵の具で描かれており、立体的に浮き上がっているテープの痕は何層にも塗り重ねたのでしょう。

《Hide-and-seek》※Detail

《Hide-and-seek》※Detail

展示風景

また、本展のタイトルにもなっている「NUZU」は、高橋さんが3歳のときから所有しているネズミのぬいぐるみの名前だそうです。実際に作品にも頻繁に出てくるキャラクターで、作品ごとにさまざまな意味合いの役割を演じています。

《Eau Claire》※Detail

《ESalvator Choco》※Detail

ギャラリー後室の展示室でも小作品がたくさん展示されていました

《Market police》2023

《Market police》※Detail

《Volume》2023 パネル、ペーパー、アクリル絵具、油絵具

《Clone Friend》2023 油絵具、アクリル絵具、樹脂、麻布、パネル

《Clone Friend》※Detail

展示風景

力作揃いの素晴らしい展覧会でした。

概要

高橋知裕
個展「NUZU」

会場:MAHO KUBOTA GALLERY
会期:2023年7月4日(火)-8月5日(土)
休み:日・月・祝日 休廊