【News】加藤泉「LIKE A ROLLING SNOWBALL」原美術館&ハラ ミュージアム アーク

加藤泉「LIKE A ROLLING SNOWBALL」

原美術館(東京都品川区)と別館ハラ ミュージアム アーク(群馬県渋川市)において、「加藤泉−LIKE A ROLLING SNOWBALL」展が開催されます。

加藤泉さんと言えば、絵画作品からはじまり、木彫、ソフトビニール、石、ファブリックなど多様な素材を用いたダイナミックなインスタレーションを展開する一方で、新たに版画制作にも取り組むなど、その意欲的な創作活動が多くの注目を集めています。

本展は2つの美術館で開催され、それぞれの場所ならではの展示企画が展開されます。

原美術館のみどころ

加藤泉の現在、最新作約30点を展観し、今後を占う

吹き抜けのギャラリー1では、加藤泉の新たな試みの一つである、ドローイング作品から発生した大型ファブリックを用いたインスタレーションがお目見えします。
ほか全館で絵画や彫刻など最新作約30点を展観、ストローク跡も生々しい加藤による表現世界の現在が出現します。
旧個人邸宅独特の親密な距離感での鑑賞体験は、加藤作品の新たな一面を発見する契機になるかもしれません。
しつらえにこだわりを見せる加藤ならではの展示ケースを使った空間構成にもご注目ください。

「無題」カンヴァスに油彩 103.5x73cm 2019年
Photo: Kei Okano ©2019 Izumi Kato
※原美術館に展示予定

「無題」カンヴァスに油彩 228x 130.5cm 2019年
Photo: Kei Okano ©2019 Izumi Kato
※原美術館に展示予定

ハラ ミュージアム アークのみどころ

初期絵画作品から近作まで、約25年の創造の軌跡をたどる

初期作品から近作まで、未発表作品を含む約100点によって、作家の四半世紀にわたる活動を網羅的に紹介します。
加藤の作品に登場する人のような形は、1990年代半ばの彼の絵画作品に既に見ることができます。
初期から現在に至る代表作がハラ ミュージアム アークの開放的でシンメトリーな空間で一堂に会することによって、このモチーフが、素材と技法の幅を広げながらどのように展開されてきたのか、その変奏の過程をたどることができるでしょう。
また、高さ13メートルのメインギャラリーでは、代表的な大型の木彫作品を中心に、ソフトビニールや石を用いた大小様々な彫刻作品の共演が予定されています。

「無題」木、アクリル絵具、木炭 205 x 56 x 52 cm 2004 年 高橋龍太郎コレクション蔵
Photo: Tsuyoshi Saito ©2004 Izumi Kato
※ハラ ミュージアム アークに展示

「無題」木、油彩、アクリル絵具、石 185x 167x 110cm 2008年 原美術館蔵
Photo: Ikuhiro Watanabe ©2008 Izumi Kato
※ハラ ミュージアム アークに展示

「無題」皮、布、パステル、アクリル絵具、刺繍、石、リトグラフ、チェーン サイズ可変 510 x 120 cm (布部分) 2018 年 Photo: Yusuke Sato ©2018 Izumi Kato
※ハラ ミュージアム アークに展示

ボブ・ディランの名曲「LIKE A ROLLING STONE」になぞらえた個展タイトルが良いですね。
加藤泉さん久々の日本開催個展です。楽しみに待ちたいと思います!

概要

加藤泉 ー LIKE A ROLLING SNOWBALL
会場 ※2箇所
1)ハラ ミュージアム アーク
会期:2019年7月13日[土]-2020年1月13日[月・祝] 休館日:木曜日(8月中は無休、2020年1月2日を除く)、2020年1月1日
時間:9:30〜16:30(入館は16:00 まで)
入場料:一般 1,100円、大高生 700円、小中生 500円、70歳以上 550円
2)原美術館
会期:2019年8月10日[土]- 2020 年 1月13日[月・祝] 休館日:月曜日(2019年8月12日、9月16日、23日、10月14日、11月4日、2020年1月13日を除く)、2019年8月13日、9月17日、24日、10月15日、11月5日、年末年始
時間:11:00〜17:00(水曜は 20:00まで/入館は閉館時刻の30分前まで)
入場料:一般 1,000 円、大高生 700円、小中生 500円、70歳以上 550円