【個展】城愛音「あの日から」@TAKU SOMETANI GALLERY

城愛音「あの日から」

アートフェア東京2019の「Future Artists Tokyo」での展示も間もない城愛音さんの個展にお伺いしました。会場はTAKU SOMETANI GALLERYです。

TAKU SOMETANI GALLERY(浅草橋/  馬喰町)

京都市立芸術大学の大学院を卒業するタイミングで開催された本展。
関西で活動する活動する城愛音さんにとって、今回が東京での初個展になりました。
本展では、過去2年間に制作したポートレイト作品を中心に展示されていました。

アーティストステートメント
今、生きる私が身近な人物を描くとは。人が心を許した身内のみにみせる気の緩んだ一瞬の表情、その姿と仕草に惹かれ私は絵を描きたくなる。ポートレイトを描く事は、いつの時代でも「今」をうつし作家を記録する日記のようなものだ。個人の何気ない時間を切り取り、言葉にならない思いを多数の色彩と筆致へと溶け込ませ、私は「あの日」を記録した。

城愛音《Portrait T》727×606mm ※個人蔵

城愛音さんの作品は発色の良い油絵の具と独特のストロークが特徴的です。

展示風景

見たことの無いような色使いの組み合わせに驚きます。
使用する絵の具を変えたことで、旧作品との価格差をつけていましたが、豊かな色彩の表現力に繋がっているようです。

城愛音《晩鐘》1300×1620mm

城愛音《the flux flowing》727×606mm

城愛音さんの作品は、多い時では40本にも及ぶ絵筆を使い、計算された構成力で仕上げられています。
スピード感を感じる筆致は、細い筆から太い筆まで様々な種類が使われ、作品に繋がっていきます。

《the flux flowing》※部分

絵肌フェチの筆者が思わずキャンバスに接近してしまいました。
近くで見る作品のマチエールと遠くから見る作品の違いを楽しく見ることが出来ました。

《the flux flowing》※部分

展示風景

城愛音《Portrait H》727×606mm

城愛音《empty time 2019.2》242×333mm

城愛音《empty time Ⅱ 2019.2》242×333mm

展示風景

城愛音《漠とした》1000×803mm

城愛音《風景 2018.11》242×333mm

城愛音《Transparency time(face)》333×242mm

関西で活動される城愛音さんの貴重な鑑賞機会となりました。

概要

城愛音
「あの日から」
会場:TAKU SOMETANI GALLERY
会期:2019年3月16(土)〜4月14(日)
※月曜休廊
時間:13:00~19:00
Opening reception 3月16日(土)17:00〜19:00