バスキアの絵画を初めて見る機会に恵まれました。
しかもニュースなどで大きく取り上げられた約1億1050万ドル(約123億円)という信じられないような価格で落札された1982年の作品「Untitled」。ZOZOTOWNの前澤社長が購入したニュースは皆さん周知のニュースでしょう。
僕が5月に買ったバスキアを日本で初公開することになりました。CAF賞の学生作品とコラボ展示です。10月31日から11月5日まで代官山ヒルサイドフォーラムで入場無料です。是非現物をお近くでご覧ください。 https://t.co/uNMKEiHuGT pic.twitter.com/jKg1j2l6xG
— Yusaku Maezawa (MZ) 前澤友作 (@yousuck2020) October 19, 2017
一刻も早くみたい衝動に駆られ、満を持して初日に行って参りました。
ヒルサイドフォーラム(代官山)
展示されていたのは代官山の「ヒルサイドフォーラム」。通りからでも中が見える造りになっていて、いきなり作品が見えるではありませんか、何というロケーション、見せ方!
今回の作品展示は、前澤社長が立ち上げた現代芸術振興財団が開催する「CAF (Contemporary Art Foundation) 賞」作品展の特別作品として披露されました。
開催期間は2017年10月31日〜11月5日で、入場は無料です。
なお、インターネット企業の経営者らしく、場内の撮影もWEB投稿もOKという理解ある対応でした。
Jean-Michel Basquiat「Untitled」1982
作品は、展覧会の最後のエリアに堂々と展示されていました。アンディ・ウォーホール、マーク・グロッチャン、クリストファー・ウールと、アメリカの現代アート作家の作品と同じゾーンでの展示です。
しかしこのバスキアの作品、目の前にしてみると色んなことが頭をよぎってきます。独特の配色で描かれた骸骨のような顔の描写はドスンと強烈なインパクトに襲われます。
防護ケース越しに近寄ってみると、その筆使いのリアルな息遣いがこちらにも伝わってきます。言葉で表現出来ない感情にも呼び起こされて、グッと視線を捕まれているような感覚もあって、しばし立ちすくんでしまうような時間が過ぎていきました。
繊細さと荒々しさが同居しているようです。
計算するとバスキアが22才前後の作品でしょうか。どんな思いでこの作品を世に産み落としたのでしょう。
キャンバスは存分に活用されていました。サイド部分にも描写の跡が残っています。
会場内は初日の夕方帯でも比較的静かで来場者も少ないようでした。無料で展示されていると言うことで、これは是非観に行くべき展示だと思います。
外から見られると前述しましたが、室内でも隣接している喫茶ーコーナーで座りながら鑑賞することもOK。もちろん珈琲を飲みながらバスキア談義なんてのも全く問題ありません。
動画でバスキア
動画で撮影してみました。接写もしたので、参考にしてみた下さい。